「君が代調教NO!松田さん処分撤回」高裁判決勝利!デモ行進

「君が代調教NO!松田さん処分撤回」高裁判決勝利!デモ行進が7月27日、西天満若松浜公園(大阪地裁前)で開催され、20人を超える労働組合や市民団体の仲間が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。

「松田さん『君が代』処分取消裁判」

松田さんは、卒業生の担任として参列した2015年3月の大阪市立中野中学校卒業式で「君が代」起立・斉唱せず、戒告処分を受けました。
大阪市人事委員会が処分取消請求を認めなかったため、松田さんは2020年12月、大阪地裁に提訴し、「子どもたちには『日の丸』『君が代』とは何か、きちんと説明を受ける権利がある」「それをどう考えるかは子どもたち自身にゆだねられるべきだ」「『調教』に加担し、『君が代』を歌いたくない子どもたちをさらに追いつめる自身の起立・斉唱ができないという選択は認められるべきだ」と訴えました。
しかし、大阪地裁が2022年11月28日、戒告処分を認め、請求を棄却する不当判決(横田判決)を行ったため、大阪高裁に控訴したのです。2023年6月13日、大阪高裁で第1回口頭弁論が行われました。

「控訴審判決勝利をめざしてデモに起とう!」

西天満若松浜公園では、司会から「『君が代』強制は子どもの権利条約違反、国際人権自由権規約違反だ。大阪高裁には、公正な判決を求める。控訴審判決勝利をめざしてデモに起とう!」と開会が宣言されました。

「画期的な勝利判決をめざす!」

当事者の松田さんは、結集した仲間に感謝を述べたあと、この間の闘いを振り返りました。「控訴審の高裁は、1回の審理で本日を迎えた。戒告処分は正当だと、ずっと続いてきた判断に、手続き問題以外の画期的な判決をめざす」とアピール。「国際人権規約について、日本政府への勧告の判断も重要だ。高裁が不当な判決を出せば、上告とあわせて、国際的な場に訴えていく」と勝利するまで闘う決意を表明しました。
連帯アピールでは、関生支部・武谷書記次長が日頃の関生弾圧への支援にお礼を述べたあと「松田さんの不起立処分闘争の勝利をめざして関生支部は共に闘う!」と共闘の決意を表明しました。
司会からまとめが提起され、デモ行進に挑みました。

「市民らから注目を浴びたデモ行進!」

デモは、西天満若松浜公園から出発し、大阪地方裁判所を1周するコースです。旗や幟がはためき、カラフルなプラカードを掲げ、「君が代を子どもたちに押しつけるな!」「大阪高裁は、松田『君が代』処分を取り消せウ!」「『君が代』強制は、子どもの権利条約違反だ!」「『君が代』処分は」た20人超のデモ隊は、裁判所周辺を行き交う弁護士や裁判所の職員、市民らに注目を浴びました。
解散地点で、控訴審勝利判決を確認してデモ行進はお開き、結集した仲間は高裁判決の傍聴に臨みました。

「不当判決!」

傍聴席は満席の大阪高裁84号法廷。14時に開始された判決言い渡しで、裁判官は「棄却」との一言。この不当判決に対して、傍聴席の仲間からは「不当判決糾弾!」「裁判官は、もっと勉強しろ!」など高裁裁判官を弾劾する声が飛び交いました。
判決後、大阪弁護士会館で報告集会。弁護団の解説を受けたあと、松田さんの決意表明と新たな闘いの方針を結集した仲間全員が確認しました。
厳しい日差しと猛暑のなか、デモ行進と傍聴支援に駆けつけてくれた仲間のみなさんに感謝します。

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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
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待望の新刊
検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性

A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。

[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
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