4800人の労働者が大結集!
東京・日比谷野外音楽堂

11・4全国労働者総決起集会が東京の日比谷野外音楽堂で11月4日に開催されました。会場には、約4800人の労働者が結集し、集会は大成功でした。

集会は、国鉄闘争全国よびかけ人の金元重さんの開会あいさつに始まり、関生支部の武谷書記次長と荒川執行委員から関生支部弾圧の特別報告がありました。
続いて、全国金属機械労働組合港合同の中村委員長より、関生支部弾圧の背景と本質が述べられました。
その後、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸行さんから、集会決議案として「関西地区生コン支部への弾圧を許さない」が提起され、集会参加者全体の拍手で採択を確認しました。

次に、動労千葉の田中委員長より情勢報告と行動提起があり、続いて、韓国・台湾の仲間から国際連帯の訴え、動労千葉・水戸の仲間から第3の分割民営化との闘い、動労千葉闘争団から国鉄1047名解雇撤回・JR復帰へ、東京過労死を考える家族の会から働き方改革との闘い、教育労働者・自治体の仲間から改憲阻止の先頭にと、それぞれ報告と決意を表明。そして、「改憲・戦争阻止!大行進の発展を」を全国金属機械労働組合港合同の木下執行委員が行動提起されました。

閉会のあいさつでは、関生支部の西山執行委員が「逮捕者23名のうち、19名を奪還した。残り4名を年内に奪還する」と決意表明と団結頑張ろうを提唱し、デモ行進に出発しました。

デモは、東京電力本社ビル、銀座通り、JR東京駅前を行進。途中、右翼の妨害をはねのけ大成功しました。
この集会デモの大成功を武器に、労働組合にかけられる弾圧をはね返し、安倍政権を打倒して勝利することが私たちに求められています。

関生支部 荒川執行委員アピール

本集会に参加されている、仲間のみなさんの現場での闘いに敬意を表します。
安倍政権は自らの延命に固執し、闘う労働組合を弾圧する。この先には戦争があるのです。
現在、関生支部にかけられている弾圧ですが、大阪広域生コン協同組合の4人組と差別排外主義グループとの闘いは現象面にすぎません。
この弾圧は、安倍政権による政治の私物化とファッショ的手法による攻撃なのです。民衆やJR東日本労組への攻撃など、闘う労働組合・市民団体への攻撃を本質とするものなのです。他方では、連合や民間労組を取り込んでいるのです。
安倍政権は、2013年から特定秘密保護法、集団的自衛権の解釈変更にもとづく戦争法、共謀罪、働き方改革などの採決を強行して資本主義の延命を図っていますが、破綻の道に進んでいます。
特に、経済政策の失敗が顕著であり、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催後は、日本経済が破綻することは火を見るよりも明らかです。
原理原則の運動を闘っている、まともな労働組合に仕掛ける弾圧は、安倍首相をはじめとする政財界の特権階級が政策的に行き詰まっており、闘う側に脅威を抱き、なりふり構わない攻撃に出ていることの証です。
労働者の権利と生活を守るためにストライキを打ち抜き、人権侵害を許さず、反戦平和を掲げて行動する闘う労働組合への攻撃は、闘う条件を敵が与えており、反面教師として反撃を展開することが自主防衛の道なのです。
沖縄の新基地を認めない仲間、福島の原発反対の仲間、戦争法・共謀罪施行を認めない全国の仲間、南北朝鮮の和平を妨害する勢力と闘う仲間との交流・共闘・連帯活動により、安倍反動内閣打倒の闘いを全国的に展開し、敵を追い詰めていきます。
嵐は若木を育てるとのごとく、関生支部の若手幹部は権力の攻撃により、大きく成長しています。権力弾圧に怯まず、萎縮することなく、計画とおりの「やるべきことをやる」ことを実践しているからです。
闘う労働組合が先頭に立って行動することで、何をしていいかわからず特権階級に取り込まれるだけの労働組合や、閉塞している若者に希望が持てるようになるのです。
改憲阻止と労組破壊攻撃を打ち破るために、特権階級の本質を暴露する行動を展開し、職場の仲間や知人友人に働きかけましょう。
労働現場では、原則で闘うことが重要です。ストライキだけでなく、組織を拡大するなど地道な活動を粘り強く継続することが重要です。その活動を継続して結果を出すことにより、安倍政権を打倒することになるのです。
関生支部は、労働組合の社会的任務として「経済闘争、政治闘争、思想闘争」の三位一体とする原則で闘いを継続して、弾圧をはね返し、必ず勝利します。
戦争ができる国づくりを阻止するために、共に闘いましょう。

集会決議:関西地区生コン支部への弾圧を許さない

関西地区生コン支部への大弾圧が行われている。滋賀県警は7月18日以降、武建一委員長を始め組合員4名、協同組合事業者6名を不当逮捕した。さらに、大阪府警が9月18日に副委員長ら16名を不当逮捕し、10月9日にはそのうちの5名を再逮捕、新たに3名の組合員を不当逮捕した。その内実は、まったく正当な労働組合活動や中小企業団体の営業活動を「威力業務妨害、恐喝未遂」とでっち上げたものだ。3カ月間に29名の逮捕という常軌を逸した大弾圧を、怒りを込めて弾劾する。
関西地区生コン支部は、その強力な団結を武器に、中小企業である生コン業者を協同組合に組織してゼネコンやセメントメーカーが支配する産業構造に立ち向かうという画期的な産業別政策運動をつくりあげてきた。昨年12月には労使で約束されていた輸送運賃引き上げの実施を求めて輸送ゼネストを闘い、大阪兵庫生コン経営社会、滋賀、京都、奈良などで運賃引き上げの回答を勝ちとった。資本と国家権力は、画期的な闘いを進める関西地区生コン支部を破壊するために、弾圧強行に及んだのである。団結権やストライキ権という労働運動の根幹を、「威力業務妨害、恐喝未遂」と言いなして否定する攻撃を許すことは絶対にできない。
この弾圧は、「2020年新憲法施行」を掲げ、闘う労働組合の根絶と連合の産業報国会化を策す安倍政権の政治的意図に貫かれたものだ。共謀罪による戦時型弾圧を先取りする、改憲情勢における労働運動解体の攻撃だ。これを許して労働運動の未来はない。労働者の権利と生活を守ることはできない。労働組合が解体されたとき、戦争は現実のものとなった。その歴史を繰り返してはならない。
すべての労働者、労働組合は、この弾圧を自らのものとして反撃にたとう。関西地区生コン支部とともに労働運動解体攻撃を打ち破ろう。

2018年11月4日
11・4全国労働者総決起集会
参加者一同