「関生支部弾圧事件」国賠訴訟・東京地裁

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関生支部への権力(刑事事件)弾圧に対して、関生支部が国と滋賀県、京都府、和歌山県に損害賠償を請求した訴訟(国賠訴訟)の公判が3月7日、東京地裁で開かれました。東京地裁前には、多くの支援者やマスコミが駆けつけました。

「無罪判決に、支援の皆さんの歓声と笑顔を生涯忘れることはない」

公判に先立ち、東京地裁前で事前集会が開催されました。「関西生コンを支援する会」橋本麻由さん(平和フォーラム事務局次長)の司会で集会がスタート。当該の関生支部・湯川委員長は、裁判傍聴に駆けつけてくれた仲間に、日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べました。そして、2月26日に開かれた京都3事件判決公判の無罪判決を報告、「弁護団の奮闘と仲間の皆さんの支援のおかげで、無罪判決を勝ち取ったことに感謝します。当日の京都地裁では、支援の皆さんの歓声と笑顔を生涯忘れることはない、本当にありがとうございました」と弁護団と多くの支援者の感謝を述べました。最後に、湯川委員長は「無罪判決が出たが、多くの関生組合員が去ったことなど、この間の被害が回復するわけではない。関生支部の復権をめざさして、しっかりと闘っていく」と決意を表明しました。
国賠弁護団の海渡弁護士から、「2月18日の証人尋問に続く本日の証人尋問は、検察官や警察官の尋問だ。彼らの矛盾した証言をしっかりと追及してく」と公判に挑む決意が話されました。

「証人尋問、2日目」

2月18日に続く証人尋問は、東京地裁の103号大法廷で開かれました。原告側が海渡弁護士、小川弁護士、木下弁護士、太田弁護士、全日建中央本部・菊池委員長、関生支部・湯川委員長と武谷副委員長、西山執行委員が出席。被告側は、国、滋賀県、京都府、和歌山県の代表者と各弁護士が出席しました。

「国際人権法と憲法の法的根拠と必要性」

本日の公判は証人尋問です。
最初の証人は、原告側証人の葛野尋之さん(青山学院大学教授、刑事訴訟法)です。葛野さんは主尋問で、❶国際自由権規約9条1項による恣意的拘禁の禁止、❷国際人権法の要請と日本法の解釈・適用、❸国際人権法・憲法と勾留の必要性として逃亡・罪証隠滅の現実的可能性の程度など、❹国際人権法・憲法と勾留に伴う不利益、❺保釈条件の意義と限界、❻国際人権法・憲法と逮捕の適法性、❼国際人権法・憲法と被疑者取り調べの適法性などを、国際人権法や憲法の法的根拠と必要性、具体的な事例をあげて証言しました。

「『削っていく』とはどういう意味か?」

2人目は、被告側証人の多田尚史・大津地検副検事(当時)です。多田副検事は主尋問で、❶取り調べに対するA氏の対応はどのようなものだったか、❷それに対する多田副検事の取り調べ状況について、❸「削っていく」とはどういう意味か、❹「皆さん」とは誰を指しているのか、❺取り調べ時の多田副検事の発言などを証言しました。
反対尋問では、原告代理人の太田弁護士から、多田副検事の証言が矛盾していることが追及されていました。

「産業別労組のこと、『今、勉強している』」

3人目は、被告側証人の松江達宏警察官(和歌山県警本部)です。松江警察官は主尋問で、❶和歌山広域事件の捜査主任だったこと、❷和歌山広域事件の告訴や捜査、被疑者の逮捕・聴取、❸湯浅生コンの協組脱退が発端で、和歌山広域協組の実質運営者の丸山氏が、元暴力団を使い関生支部事務所周辺を調査させたこと、❹西山氏を逮捕する経緯、❺西山氏が逃亡・罪証隠滅の恐れがあると確信して逮捕状を請求したこと、❻西山氏が他の民事事件の証言があるとのことは、本当がどうかわからなかったこと、❼検察官と調整のうえで、西山の逮捕は湯川氏の逮捕と合わせることを決めたことなどを証言しました。
反対尋問では、原告側代理人の小川弁護士から、産業別労組とは何か?事件当時は関生支部は産業別労組と認識していたか?和歌山広域は関生支部の交渉相手となるか?などの質問に松江警察官は「産別労組、産業全体の労働条件を向上する労組」「当時は、認識不足だった。今、勉強している」「交渉するのは?話し合いするのはオーケーだ」などと答えていました。
補充尋問では、西山氏の逮捕について、被告和歌山の弁護人が「西山さんは当日、現場(和歌山広域事務所)に居ませんでしたよね」と尋ねると松江警察官が「えっ!居ましたよ!」と答えていたのが印象的でした。
松江警察官は、裁判官からも、西山氏の逮捕の必要性などいくつか尋問されていました。

「違法とされる活動を続けて欲しくなかった、真実を話して欲しかった」

4人目は、被告側証人の横麻由子・大津地検検事(当時)です。
横検事は主尋問で、❶取り調べに対する関生組合員の対応はどのようなものだったか、❷それに対する横検事の取り調べ状況について、❸取り調べで組合活動に言及した理由、❹取り調べ時の横検事の発言などを証言しました。
反対尋問では、原告代理人の太田弁護士が、黙秘している関生組合員に対する取り調べの必要性、関生支部は産別労組という認識、建設現場のコンプライアンス活動とはなどの尋問に横検事はしっかり答えていないように見られました。横検事が、黙秘権を行使している関生支部組合員への発言は「違法とされる活動を続けて欲しくなかった、真実を話して欲しかった」からだと繰り返し述べていたのが印象的でした。

「起訴の判断は間違っていない。反省はしていない」

5人目は、被告側証人の恩地孝幸・和歌山地検検事(当時)です。
恩地検事は主尋問で、❶和歌山広域協事件の主任検事だったこと、❷原告西山氏の勾留請求をした時点での和歌山広域協事件の捜査状況、❸2019年11月14日に西山氏の後の弁護人・太田弁護士から、11月15日の民事事件の証人尋問後に出頭させるとの連絡があったことと、西山氏の勾留請求の理由との関係について、❹勾留請求当時の恩地検事の考える「罪証隠滅のおそれ」の具体的内容についてなどを証言しました。
反対尋問では、原告代理人の海渡弁護士と太田弁護士が、❶関生支部が産業別労組と認識しているか、❷高裁判決文を読んだか、❸起訴の判断は正しかったか、❹前段に武谷らを逮捕・起訴しているのに、西山の逮捕・勾留の判断は正しかったか、❺西山の民事事件のことは知っていたか、❻和歌山広域協事件は無罪が確定しているが、起訴した検事として間違いだったと反省しているか、❼検察の上級が上告しなかったのに、起訴は間違っていなかったと?などの尋問に、恩地検事は❶「武谷から聞いた」❷「一応読んだが、何回も読んだわけではない」❸「木下も武谷も、やり過ぎたと供述していたことから正しかったと思っている」❹「湯川と同時に着手することもあったので正しいと判断した」❺「西山は他の事件で黙秘していると聞いていたし、逮捕の必要性はあると判断した。当時、民事事件のことは知らなかったし、今もよく知らない」❻「社会的相当性からも起訴の判断は間違っていない。反省はしていない」❼「自分は公判の途中から移動となった」などと答えていました。
裁判官からの尋問に対して恩地検事は、「湯川と西山の逮捕について警察官と事前協議した」と答えていました。また、裁判官が、逮捕の必要性について、木下の供述を信用することに、木下が組合を脱退していたことや和歌山広域協に有利となることを検討したか?との尋問には、「事件当日の4時間30分の録音データと木下の供述の整合性から、湯川、西山の指示が合っているので」などと答えていました。
恩地検事が原告側に一度も目を向けなかった姿が印象的でした。

「無罪判決はうれしいが、体調悪化と組合への被害は回復されていない」

5人目は原告側証人の湯川裕司さん(関生支部・委員長)です。
湯川さんは主尋問では、冒頭「2月26日の京都地裁では無罪判決をいただいた」として京都3事件の概要を証言しました。続けて「関生支部が産業別労組と認定された判断はうれしかったが、自分の体調悪化も含めた組合への被害は回復されていない」「関西の生コン業界は、生コン価格は2倍となったが、生コン労働者は非正規が増え続け、賃金も下がっている現状だ」と証言しました。
そして、❶関生支部における役割、活動実績、❷湯川に対して不必要かつ不相当な逮捕・勾留手続きが連続して繰り返されたこと、❸一連の逮捕・勾留により湯川に対して比例原則を著しく欠く極めて長期にわたる身体拘束がなされたこと、❹長期の身体拘束により、労働組合の役員であった湯川は組合活動から切り離されたこと、❺長期にわたる身体拘束中における刑事収容施設(警察の留置場と拘置所)での処遇により、湯川の健康状態が害されたこと、❻湯川に対する身体拘束は、身体拘束状態を人質として、湯川を孤立させ、湯川に対して心理的・物理的圧迫を与えて、刑事事件における自白のみならず、労働組合からの脱退や労働組合活動の縮小・自粛を促す「人質司法」に他ならないことなどを、具体的な例を示して答えました。
反対尋問では、国と和歌山の被告代理人らからの尋問に対して、湯川さんは毅然とした態度で答えていました。和歌山の被告代理人が尋問で「丸山氏が元暴力団を使った」などと発言していたのが印象的でした。

2日間にわたる証人尋問を終えて、3月14日(金)午前11時からに進行協議、6月16日に最終陳述書の提出、6月26日(木)弁論を14時からなどの期日を決定して公判は終了しました。

「国賠訴訟の勝利に全力をつくす」

公判後の報告集会では、原告弁護団一人ひとりが、本日行われた証人尋問の解説を印象を述べました。平和フォーラムの共同代表・染裕之さんが報告集会のまとめを提起しました。最後に、染共同代表のリードで「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して集会はお開きとなりました。原告弁護団のみなさんお疲れさまでした。そして、全国から駆けつけてくれた、多くの仲間のみなさん長時間にわたる裁判傍聴に関生支部を支えていただいたことに感謝します。関生支部は、残りの刑事事件の無罪判決の獲得と国賠訴訟の勝利に全力をつくします。引き続きご支援をお願いします。

2025年2月27日
京都事件・無罪判決についての声明
全日本建設運輸連帯労働組合中央執行委員長 菊池 進

               全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部
                                                        執行委員長 垣沼陽輔
               全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部  
                                                        執行委員長 湯川裕司
2月26日、京都地方裁判所(第2刑事部、川上宏裁判長)は、京都事件のいずれの公訴事実についても犯罪の証明がないとして、被告人とされた関生支部の湯川裕司委員長と武建一・前委員長の両名に対し無罪の判決を出した。
京都事件は、ベスト・ライナー事件、近畿生コン事件、加茂生コン事件の3つの事件(公訴事実は4件)を併合した刑事裁判である。関生支部のストライキ活動などを金銭目当ての企業恐喝行為に見立てるなどして、警察と検察が正当な労働組合活動を犯罪扱いして捜査、起訴したのがこの事件だった。
しかし、京都地裁判決は、関生支部が産業別・職業別労働組合であることや、生コン業界の構造と京都地域における労使関係の経緯をふまえて、たとえばベスト・ライナー事件については、関生支部がストライキをおこなった経緯と目的、その態様をきめ細かく事実認定した。そのうえで、ストライキは京都協組が申し入れた企業閉鎖に伴う解決金支払いと雇用保障要求という「労働問題についての協定内容の履行を求めるもの」であり、労働問題を解決するという目的以外の目的を主としておこなったものであるとか、労務の不提供又は平和的な協力要請を超えるような態様での脅迫的な言動があったものではなかったとして、人を畏怖させるに足りる程度の害悪の告知、すなわち脅迫に該当するとは評価できないとして検察官の主張を退けた。
判決はまた、「そもそも、ストライキをはじめとする争議行為は、その性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ、その主張を貫徹することを目的とする行為であって、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものであるし、そうした意味で使用者がストライキを避けたいと考えることは当然の前提となっているといえる」との確立した労働法理に立脚したまっとうな判断を示したうえで、京都協組の経営者らが関生支部の十数年も以前のストライキ以来「畏怖の念を抱いており、そのような畏怖に乗じて、ストライキや力を背景に自らの要求に応じさせるスキームを確立していた」などとする検察官の主張を一蹴した。
他の近畿生コン事件、加茂生コン事件についても、検察官の主張はことごとく退けられている。京都地裁判決は証拠をもとに公正な判断を示したものと評価したい。検察は判決を真摯に受け止め、控訴を断念すべきである。
この無罪判決は、膨大な証拠をもとに説得的な立証と弁論を組み立てた弁護団の熱意と労力、そして、粘り強い支援活動をつづけてくださった支援者のみなさま、無罪判決を求める署名活動に賛同してくださった学者、文化人、ジャーナリストのみなさま、各労組・団体のみなさまのご尽力の賜物にほかならない。厚く御礼申し上げたい。
「関西生コン事件」の一連の刑事裁判で出された無罪判決は、これで7件のべ19人となる。無罪を主張してきた組合員はのべ39人であることをふまえれば、すでに半数近くが無罪となったことからすれば、大阪広域協組と警察・検察が一体となって仕組んだのが「関西生コン事件」であることがさらに明確になったといえる。
私たちはこの無罪判決を糧にさらに反撃を組織していく決意である。

以上
京都事件弁護団声明
2025年2月26日

本日2月26日、京都地方裁判所第2刑事部は、関生支部の武前委員長・湯川現委員長に対して、ベスト・ライナー事件(企業閉鎖に伴う解決金要求が恐喝)、近畿生コン事件(企業倒産の際の工場占拠に関する費用要求が恐喝)、加茂生コン第1事件(就労証明書交付要求が強要未遂)、同第2事件(企業閉鎖に伴うプラント解体やミキサー車1台譲渡要求が強要未遂・恐喝未遂)のすべてについて、無罪を言い渡した。
判決の無罪理由は、加茂生コン第1事件について会社事務所で抗議等した組合員(4月17日に差戻控訴審判決予定)に脅迫行為があったかどうかを問うまでもなく、組合員の具体的な言動について共謀が認められないとした以外は、すべて、生コン産業の実態、京都地区における生コン業界の状況、関生支部の活動、関生支部と協同組合との交渉経緯や協調関係等を適確に踏まえた上で、被告人らに脅迫に当たる実行行為そのものがないとしたものである。
検察官は、関生支部が「ストライキや威力を背景に自らの要求に応じさせるスキーム」を確立していたとして恐喝罪の成立を主張したが、判決は「そもそも、ストライキをはじめとする争議行為は、その性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ、その主張を貫徹することを目的とする行為であって、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものであるし、そうした意味で使用者側がストライキを避けたいと考えることは当然の前提になっている。」と判示し、検察官の主張を排斥した。判決には憲法や労働組合法という言葉はないが、争議権の趣旨を明確に摘示して労働組合として当然の行為についてそもそも脅迫に当たり得ないと判示しており、その意義は大きい。
一方、弁護人は、本件は労働組合つぶしを目的とした違法な起訴だったと主張したが、判決は、3事件とも無罪だからそれ以上の判断は必要がないとして、判断を示さなかった。しかし、判決は、検察官と弁護人いずれの側も大筋で争いのない事実を認定したうえで、被告人らにはそもそも犯罪に当たる行為がなかったと判示している。この点において、判決は事実上、検察官の起訴の誤りを示したものといえる。
関西一円の警察がゼネコンや大阪広域協と連携し、労働組合つぶしを企図して行った一連の弾圧は、実に18次のべ89人の逮捕と大阪・大津・和歌山・京都の各地裁への起訴が繰り返された。京都事件は一連の弾圧の最後に位置するものであり、検察官は懲役10年を求刑していた。
本判決の内容が示すとおり、そもそも本件起訴自体が誤っていたのである。検察・警察には猛省を促すとともに、控訴することなく早期に本判決を確定させるよう強く求める。

以上

 

MBSドキュメンタリー『労組と弾圧』
貧困ジャーナリズム大賞を受賞
MBS(毎日放送)が昨年3月に放映したドキュメンタリー『労組と弾圧~「関西生コン事件」を考える』が、貧困ジャーナリズム大賞2024の大賞を受賞。2月15日の授賞式で、制作を担当した伊佐治整ディレクター(写真)は「先行する『ここから』があるなかで、テレビ局としてやるべきことは、やはり「反対側の当事者」を取材することだと考えた」と話した。
<選評>
のべ11名もの無罪確定者を出した労働組合弾圧、関西生コン事件は、その異様さや規模にもかかわらず、マスメディアは沈黙をつづけてきた。そうしたなかで、本作は地上波で初めて、しかも渦中の関西地域で制作・放映されたことが高く評価された。先行作品として、日本の労働政策による貧困を指摘した書籍『賃金破壊』(2022年、本賞候補作、著者が審査委員だったため辞退)、ドキュメンタリー映画『ここから』(2023年貧困ジャーナリズム賞)があるが、本作は、元警視総監、無罪判決を出した裁判官、経営側、SNSによる組合へのヘイトスピーチを拡散した団体幹部などを直接取材して生々しく映像化し、先行作品の蓄積を大きく進めたことでも大賞に推された。(一般社団法人反貧困ネットワーク)
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

「TBSドキュメンタリー映画祭 2025」開催決定 
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
予告映像 ココをクリック
予告編一覧 ココをクリック

そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。【予告編 『労組と弾圧』】 ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
加茂生コン事件差し戻し審 無罪判決を求める署名のよびかけ
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック  個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約  1月末日
      第2次集役    2月末日
      最終週役      3月末日

送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者
【竹信三恵子のホントの話】

デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

 

ー 公判予定 ー

4月17日    加茂生コン事件差し戻し審   大阪高裁 10:30~
   6月 9日        大津2次事件(判決)           大阪高裁 14:30~
関西生コン事件ニュース114号 (「2.26無罪判決勝ち取ろう」韓国建設労組から連帯メッセージ ココをクリック
関西生コン事件ニュース 113([「関西生コン事件」国賠訴訟 2/18 組合側証人5人の尋問) ココをクリック
関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック