住友大阪セメント大阪支店前での宣伝行動 / 山政生コン闘争

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不当労働行為企業と労働委員会から認定された「コーシンコーポレーション・山政生コン社」の周知と、「関生支部弾圧の不当性・異常な労組弾圧」の事実を周知するために、連帯ユニオン関生支部・大阪Cブロックは4月11日、背景資本の「住友大阪セメント株式会社大阪支店」前でで「山政生コン社の不当労働行為を労働委員会が認定」「関生支部弾圧事件を知って欲しい」などを掲げた情宣活動を展開しました。

「コーシン・山政生コン社は行政命令を履行しろ」

北区堂島の住友大阪セメント大阪支店が入居するアクア堂島正面玄関前の歩行者道路では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、山政生コン社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定されたこと、中央労働委員会の再審査申立でも、「不当労働行為」が認定され救済命令が出されたこと、大阪広域生コン協組の関生支部潰しが背景にあることを訴えました。
関生支部組合員が横断幕を掲げ、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「関生支部弾圧事件を知って欲しい」

2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生支部潰しに連携した警察・検察による「関西地区生コン支部弾圧」では、7件のべ19人の無罪判決が出されたこと。MBS映像’24の「労組と弾圧・関西生コン事件を考える」という番組や、You Tube「デモクラシータイムス」が放映されたこと。東京新聞のこちら特捜部に特集記事が掲載されたことなどを話し、「関生支部弾圧事件を知って欲しい」ことを訴えました。
そして、京都3事件の2月26日判決公判では「無罪」判決が出され、検察による関生委員長らへの「懲役10年の求刑」を粉砕したことを報告。正当な組合活動を犯罪にすることを許すことはできない、残りの事件も無罪判決を勝ち取るために全力をつくす!市民のみなさんも声をあげて欲しい!と訴えました。

「住商セメント社に適切な指導を行え」

また、武谷副委員長は、住友大阪セメントの系列会社・住商セメント社内のパワハラをめぐる人権侵害について、「適切な指導と改善を求める!人権侵害を受けた被害者を放置するな!」「住商セメント社の人権侵害を放置するということは、住友大阪セメント社が加担したことになるのでは?」などと訴えました。関生支部・機関紙部が作成した「山政生コン闘争ニュース」と「京都事件無罪判決!」カラービラは、アクア堂島前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、アクア堂島前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、12枚の配布でした。引き続き、背景資本への宣伝活動を展開します。

※コーシンコーポレーション山政生コン闘争とは
「大阪府労働委員会が山政生コン社の不当労働行為を認定した」
大阪府労働委員会は、2024年2月2日付けで、コーシンコーポレーション山政生コン社の不当労働行為(支配介入)を認定する命令書を出しました。

「大阪広域生コン協組が圧力をかけた組合脱退勧奨」

コーシンコーポレーション山政生コン社は2023年4月、関生組合員5名に「組合脱退勧奨」を行いました。山政生コン分会は、関生支部と連携して、会社の組合脱退勧奨をはね返すと同時に、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立を行ったのです。
関生支部の役員と弁護団の奮闘によって、会社の不当労働行為認定を勝ち取りました。また、会社側の「組合脱退勧奨」は、大阪広域生コン協組の指示・圧力があったことが労働委員会の命令書に記されています。

「中央労働委員会でも不当労働行為が認定された」

中央労働委員会は、有限会社コーシンコーポレーション・株式会社イースト(コーシン・山政生コン社)の不当労働行為(支配介入)を認定する命令書を出しました(2024年12月18日付)。
大阪府労働委員会が、2024年2月2日付けで、コーシン・山政生コン社の不当労働行為(支配介入)を認定する命令書を出したことを不服としたコーシン・山政生コン社側が、中央労働委員会に再審査を申し立てましたが、中央労働委員会はこれを棄却しました。
中央労働委員会は、主文で、「本件再審査申立をいずれも棄却する」としました。そして、「会社らの再審査申立にはいずれも理由がない。よって、労組法第25条、第27条の17及び第27条の12並びに労働委員会規則第55条の規定に基づき、主文のとおり命令する」と結論し、コーシン・山政生コン社の不当労働行為を認定しました。
中央労働委員会が、大阪府労働委員会の命令を維持する命令を出したことから、コーシン・山政生コン社の労働組合法違反(不当労働行為)が確定しました。

「大阪広域生コン協組の関生潰しを粉砕する」

関生支部の反転攻勢に脅威を抱いた大阪広域生コン協組が仕掛けた「組合脱退勧奨」が、大阪府労働委員会に不当労働行為と認定させた勝利命令。これを武器に、大阪広域生コン協組の関生潰しを粉砕する行動に立ちます。あわせて、大阪広域生コン協組の民主化を求める行動を展開します。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】
ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

5月22日    大津1次事件控訴審      大阪高裁   14:30~
   6月 9日        大津2次事件(判決)           大阪高裁 14:30~