「広がる共闘、上部団体の違いをこえて、建設・生コン労働者全国交流集会」

1987年7月は、運動の前進基調に大きくはずみをつけるため、「建設・生コン労働者の総結集運動」を提起しました。
組合員1人5,000円のカンパで特別財政をつくり、全国各地や産別未加盟組合を対象に1年余にわたるオルグ活動を展開しました。
88年4月、その成果として「建設・生コン労働者全国交流集会」を開催。上部団体の違いをこえて、北海道から九州まで15単産・単組、5県評の代表が参加し、政策闘争での共同行動、共同情報紙の発行などで合意しました。運動の枠組みが飛躍的に拡大していくことになったのです。
88年2月には、「交運労協」加盟も決定、交通運輸関係の労働組合との共闘も進みました。

「ぞくそくと大型争議が勝利解決」

1987年秋から翌年にかけて、長期大型争議も続々と勝利解決しました。87年10月、業者団体との交渉・協約権をめぐる大阪兵庫生コン工業組合との闘争は、32項目協定の認知・具体化することで解決しました。
神奈川の椎村建設運輸(竹中工務店)、大成運輸(大成建設)、新潟の魚沼道路(木村組)、大阪の五洋一生コン(眞壁組)や北大阪菱光(三菱セメント)など、いずれの権利闘争も、背景資本の責任追及と機敏な統一行動の集中という連帯労組ならではの運動に成果でした。
「全国争議」として闘った岐阜・松栄運輸闘争も88年6月に解決したのです。

「金権腐敗政治に怒り爆発、政治革新めざし職場・地域から決起」

1989年は、世界規模で歴史的激動が始まった年でした。東西冷戦構造の象徴であるベルリンの壁が民衆の闘いで突き崩され、アメリカが世界最大の借金国に転落。民衆を押さえつけてきた米ソ超大国支配がくずれはじめたのです。
日本では、リクルート疑惑・消費税・農政の3点セットで国民の怒りが爆発。金権腐敗政治を生み出す構造、すなわち大企業の利益のために国民を犠牲にする政治・経済・社会のしくみの変革を求める運動が日本列島をはげしく揺さぶったのです。
89年7月の東京都議選、参院選では、国民の闘いを代表した社会党が大躍進しました。かたや政権政党・自民党は歴史的な惨敗。戦後初めて与野党逆転状況が国会で生まれ、新しい時代の幕開けとなりました。
政治の革新は要求実現に欠かせないのは言うまでもありません。連帯労組は、家庭・職場・地域から選挙闘争を積極的に進めるだけにとどまらず、国民各層の団結強化をはかるため「百姓勝手連運動」や「農民・労働者・市民の共同行動」を推進する役割を担いました。
89年4月、関西地区生コン支部では、消費税廃止・疑獄解明を訴え、家族ぐるみの89春闘ミキサーパレードを敢行。
同年11月15日には、東京で「農産物自由化反対」をかかげ共同行動を組織し、デモ行進とダンプ・トラックデモなどの行動をしました。

「流れを変えた89連帯春闘」

政治や経済の枠組みの変化は、労働側に有利な条件を生み出しました。89春闘で連帯労組関生支部は、この条件をフルに活かし満を持して攻勢に転じました。
89年の元旦行動では、セメントメーカーに追随して組合つぶしと労働条件改悪攻撃を仕掛けていた「生コン経営者会議」各社に、抗議行動を決行しました。
春闘本番では、ストライキと統一行動を反復し、関西地方でセメントメーカー主導の低額回答・労働条件切り下げ攻撃を5年ぶりに打破しました。
「流れを変えた連帯春闘」。80年代初頭から連帯労組関生支部にかけられた、空前の大弾圧と組織破壊攻撃は完全に破綻したのです。

 

 

 

「大企業の産業支配にメス、政策闘争で関係労組と共同行動」

政策要求にもとづく関係労組との共同行動も活発化しました。89年には、7組合の参加で2度にわたり中央行政交渉を実施。「魅力ある建設・生コン労働の実現」と業界の近代化にむけた政策実行を要求して、建設・通産・労働省と具体的な協議が進みました。
さらに1990年3月には、「政策研修セミナー」を開催。「中小企業の経営安定と魅力ある建設・生コン労働の確立にむけて」をテーマに、行政(建設・通産・労働省)、政党、労働組合(5組合)、中小企業36社が参加して政策に共通の認識を深めました。
大手ゼネコン・セメントメーカーの産業支配にメスを入れ、労働者・中小企業主導の業界づくりをめざす政策と運動が、各方面に大きく影響を与え始めていくことになったのです。

滋賀 恐喝未遂事件
第6回 公判
日時:2019年1月25日 13:30~17:00
第7日 公判
日時:2019年1月28日 10:00~12:00
場所:大津地方裁判所
大阪 威力業務妨害事件
第1回 公判
日時:2019年2月1日 13:30~
場所:大阪地方裁判所 大法廷 201
滋賀 大津生コン協組 威力業務妨害事件
第1回 公判

日時:2019年2月28日 11:00~12:00
場所:大津地方裁判所

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
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