2月1日、大阪地方裁判所の大法廷で宇部三菱大阪港SS事件、中央大阪生コン事件の第一回公判が開かれました。
被告人とされた関西地区生コン支部の役員及び組合員8名は 警察や検察の作り上げた容疑をキッパリと無罪を主張しました。それに対し、検察官の主張は非常にたどたどしいもので、証拠のない事実を冒頭陳述で主張しようとして8箇所も冒頭陳述から削除したなど、起訴ありきでむりやり事件をつくったずさんさが浮き彫りとなりました。

大阪弁護士会館での報告集会

裁判終了後、大阪弁護士会館で開かれた報告集会には、全国から支援傍聴に駆けつけた連帯労組や共闘団体の関係者、支援者、弁護士など多数が結集。支援者、弁護士などが闊達な意見交換を行い、今回裁判が行われた宇部三菱大阪港SS事件や中央大阪生コン事件をはじめとする関西地区生コン支部が嫌疑をかけられた刑事事件すべてが、労働組合や反戦平和など社会運動つぶしの弾圧事件であり、共謀罪適用のリハーサル弾圧であることを明らにしました。

■連帯労組中央本部 小谷野毅書記長
今日は、平和フォーラム平和・人権・環境及び全日本港湾労働組合、全国一般労働組合全国協議会、全国コミュニティ・ユニオン連合会、全日本建設運輸連帯労働組合で、大阪地方裁判所長に対し申し入れを行った。
勾留中の関生支部役員らに対する接見禁止の即時解除や速やかなる保釈、憲法28条及び労組法1条2項に基づく公正裁判を行い無罪判決を下せなどである。
今後は大津地裁や大津地検などにも申入れを行う。
反弾圧の運動は広がっている。

【支援者からの声】
■フォーラム平和・人権・環境 事務局長 勝島 一博氏

全日建連帯中央本部の方から全日建の取り組みや今回の裁判などについて報告を受け、全国の仲間と共有化をしていこうということになった。3月には全国の都道府県の代表者などが集まる活動者会議の開催が予定されている。そこで全日建の取り組みを報告し、労働組合つぶし、はたらく者の人権侵害として全国の仲間と共有化していきたい。何とかこの刑事裁判の勝利にむけて力添えしていきたい。

■秘密保護法対策弁護団共同代表(共謀罪対策弁護団共同代表) 海渡雄一弁護士
去年の段階で、共謀罪対策弁護団と秘密保護法対策弁護団とで声明を出した。共謀罪のリハーサル弾圧だというのがピンとくる。その場に居た人を軒並み、そしてその場に居なかった人までも捕まえていく。証拠はラインとかメール。弾圧の怖さを非常に感じている。
「ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの? 労働組合なのに」を熟読した。きょう法廷では予測していたとはいえ予測していた通り。労働組合がストライキをやってスト破りをしようとしている人に対して説得するというのはある意味当たり前なはず。そこで暴力を使っちゃだめだが、そういうことがされていない限りでは、それは平和的説得の範囲だと憲法、労組法で保障されている団体行動権の一部なんだというふうに習った。
しかし、今回裁判で、それを超える何かが検事の起訴状とか、冒頭陳述の中にでてくるかと思って一生懸命聞いていたが、それが一切無いようだということがわかった。そういう意味でもこれは不当弾圧なんだなということがよく分かった。

■秘密保護法対策弁護団事務局 小川隆太郎弁護士
記者会見を開いたが、皆、そもそもこの事件の構造をわかっていない。なぜ2017年12月12日にストライキをしなければならなかったのか。それを説明して、「あっそうだたんですか」というふうになった。新聞記者でもそういうレベルなので、世間の人は全然わかっていない。
ユーチューブで断片的に切り取られ操作された映像、情報だけに接している。かなり歪められてしまっている。これを是正しないといけない。
今後、東京での集会も予定している。それにとどまらず国際的な発信も含めて、この事件の構造を明らかにしていく。弁護士としてそのようにかかわっていければいいなと思う。

■伊賀興一弁護士
今回は個人で参加している。共謀罪のもっている危険性が見事に発揮された事件、リハーサルそのものではないかと思っている。会議に参加した人が意思表示をしたわけでもないし、誰かが言っただけで一網打尽、逮捕の位置に加える。これはちょっと考えられない実態。我が国の憲法や刑事法制のもっている人権擁護の責務、それを踏み外して何でも逮捕して、何でも捕まえて悪者にしてしまうという警察権限をつくりあげた。それが実に今回の逮捕や起訴に現れている。
犠牲を受けた皆さんには、敬意と連帯を示すとともに、「『共謀罪』やっぱりこんな法律は無くさなあかん」という声を発信し、側面援助で力になればなと思ってる。

■労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会 小林全港湾副委員長
この弾圧が始まったときに、西山さんと、これは「労働組合や平和運動などをしている団体にも呼びかけてやっていかなければ、我々労働組合などの立場がなくなるだろう」と急遽呼びかけを行った。そしたらバッと大阪中の労働組合や団体が集まってきてくれて、実行委員会を作ろうということになり始まった。
弾圧がきつくなればなるほど、抗議行動や集会の規模が大きくなっていった。団結がさらに強固なものになった。それを目の当たりにして、皆が、「これはやっぱり我々労働組合にかけられた問題だ」、そう思ってきていると感じている。
関生支部は本当にきつい状況におかれているが、ある意味、関生に対する弾圧が社会を変えていくきっかけになると思う。3月10日にも集会をやる。関生を支えるためだけではなく、我々労働組合のためという意識も持ちながら今後もやって行きたい。

■関西地区生コン支部弾圧弁護団 永嶋靖久弁護士
保釈がききそうになったら同じ事件を蒸し返して再逮捕する。これは有罪無罪の問題ではない。ずーっと閉じこめているっていう訳だから。それは日本の刑法とか刑事訴訟法とかを根本から否定しているのと同じ。カルロスゴーン氏の事件でも問題となっている。警察や検察も酷いが、大津地裁はもっと酷い。
共謀罪ができたことによって共謀共同正犯のハードルが低くなったように感じる。今までだったら何も悪いものでなかった活動も、嫌がらせの共謀目的だったという付け加えだけでみんな犯罪にされる。例えばビラまきで撒いたビラの内容が嘘ではないのに、威力業務妨害で恐喝・強要の未遂などと言われてしまう。電力会社の周りで原発反対のビラを配布すると、その電力会社に対する嫌がらせということとなり、全部捕まってしまう。

滋賀 恐喝未遂事件
第9回 公判
日時:2019年2月22日 10:00~17:00
第10回 公判
日時:2019年2月25日 10:20~17:00
第11回 公判
日時:2019年2月27日 10:00~17:00
場所:大津地方裁判所
大阪 威力業務妨害事件
第2回 公判
日時:2019年5月15日 10:00~
場所:大阪地方裁判所 大法廷 201
滋賀 大津生コン協組 威力業務妨害事件
第1回 公判

日時:2019年2月28日 11:00~12:00
場所:大津地方裁判所
ストライキが犯罪か!
労働組合つぶしの大弾圧許さない!
3.10集会
日にち:2019年3月10日(日)
時 間:14:00~16:00 開場:13:30
場 所:大阪市立西区民センター

労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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