「東部生コン闘争が勝利解決、 10年の長期闘争を支えたもの」
業界再建への政策闘争が大きく前進するなか、95年末、10年におよぶ長期闘争が集中行動によって解決した。85年に分会を結成して以降、会社の不当労働行為と数々の人権侵害と闘ってきた東部生コン闘争は、10月以降、生コン産業政策協議会の共同闘争として展開。 メーカーや関連業者に対する要請行動や24時間の監視行動など会社を社会的に包囲するなか、12月4日付で協定書を交わして終結した。解決内容は、①会社は、組合員に対する精神的・肉体的苦痛と、組合に対する不当労働行為に対して謝罪する。②朝日分会三名を常態的に雇用する。③生コン業界の秩序を守るために、条件が整えば大阪広域協組に加入する。④実損及び慰謝料を支払う。⑤組合員は退職する、というもの。
この長期闘争を解決に導いた要因は、10年におよぶ差別・人権侵害に屈することなく闘いへのエネルギーを燃焼し続けたNさんと家族の支え、仲間の物心両面にわたる支援と政策闘争の優位性が集約されたものであった。以下、「勝利のVサイン」を表した本人と家族の言葉を引用したい。
「勝利のVサイン」
「これほどの成果で10年の闘いに節目をつけることができるとは思わなかった。生涯、最高の気分」「『自分は個人としてではなく、生コン支部から派遣された組織の一員である』と自らにいい聞かせてきた。だからどんな仕打ちを受けても、どんなに苦しくてもそれを闘いの力に吸収してきた。それを支えてくれたのは仲間の心暖まる支援と家族の支えだった。解決を機に、今度は仲間を支援する立場になった」【KNさん】。
「K君は、やりだしたら最後までやりきる人。『一人分会』と言われないように、K君が分会長で私が副分会長、そして4人の子どもたちを加え、6人分会のつもりで負けたらあかんと頑張ってきた」【YNさん】。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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