「湖東協・大津協・タイヨー生コン事件・大津地裁」

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が9月5日、大津地裁で開かれました。本日の公判は証人尋問です。

「全てイヤがらせであり妨害行為だった」

今日、午前の証人は、元組合員。3日の反対尋問の続きで、現在、証人が起訴されている事件の確認のみで終了した。
検察官の最終尋問の後に行われた弁護人の尋問では、H社事件の勝利判決について、勝利できたのは、永嶋先生と証人が密に連絡をとり、証人が資料を作成し連帯に不都合なことは一切資料として出さなかったからと証言した。
また自らが先頭に立って取り組んできたコンプライアンス啓蒙活動についても、「自分がしてきた行為は全てイヤがらせであり妨害行為だった」と言い、「その気持ちを組合員に伝えたことがあるか」と問われると、「それはない。先頭に立っていた私がそんなことを言ったら士気が下がる」と答えたため弁護人が「では(組合員のこと)騙してたんやね」と言うと裁判官が制止した。
最後に証人から「ちょっといいですか?コンプラの手段目的を地域住民の安全や現場で働く労働者の労災を未然に防ぐためなどと言っているようですが、そんな目的では一度も行ってない。ターゲットを選定していくし、意思統一で私が言っている。ターゲットがいない現場に行くことはない。これは弁護団も委員長、副委員長たちみんなもわかっていること」と言い放った。その後の裁判官からの質問で、「関生支部や特定の幹部に対して悪い感情を持って証言していませんか?」と問われ、「一切ありません」と答えた。あれほどみんなの先頭に立ち、まとめようとしていた人だっただけに悲しい尋問になった。

午前中反対尋問の後に、副委員長が起訴された日本建設・東横インの起訴状読み上げ、罪状認否、冒頭陳述読み上げが行われた。

午後は2015年(平成27年)4月頃タイヨー生コンが生コンを納入していた現場の責任者の証人尋問。いつも通りの現場で指摘された法令違反の紹介であったが、当時からタイヨー生コンが警察の指導の上、写真撮影をしていたことが証言された。
また、証人自身も当時、警察に相談に行ったが「何か事が起きたら連絡下さい。近くの道路を巡回するようにします」と相手にされなかった。会社自体は被害届は出していないが、3年経った2018年(平成30年)8月に警察のほうから本格的に調べたいからと連絡があり、警察に呼ばれ取り調べを受けたいう警察主導の事件だということが更に証明された。

●公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

弁護士まとめ、永嶋弁護士(抜粋)

今日、午前中が元組合員。午後からがYさんというタイヨー関係の現場責任者による証人尋問だった。
元組合員は、実は調書ではもっとめちゃくちゃなことを言っていた。しかし、割と(発言を)抑えていた。ただそれでもY副委員長のことを1回も見られなかった。それと私の名前を出していたが、調書ではもっと言っていたので、比較的遠慮していたような感じがした。ただH社の裁判判決を見れば分かるが、彼の言うようにウソをついて勝ち取ったわけでないことは明らか。事実関係ほとんど争いがなく、理屈で勝った事件であった。

午後はYという証人。現場的は、被害届も出してないし、当時警察も相手にしてくれなかった。しかし、当時から警察がタイヨーに連絡して、構えて全部写真も撮っていたと証言した。それでも事件にできなかったものを3年経って事件にしてきたというのが分かった。それほど事件にする値打ちのないこと。
Y副委員長はさらに、日本建設と東横インという同じようなことで起訴されていて今日保釈の請求だして、おそらく認められると思いますが、分かっているから次々次々時間あけて 逮捕ということが明らか。
また、産経新聞に大きく載せられていた。あれも会社が倒産して7人解雇になるため争議になり1億5千万円恐喝したという話。新聞記事を見てもわかると思うが、あれが恐喝になるなら倒産争議(争議の金銭解決)は全部恐喝になってしまう。絶対許してはいけないと思う。
不当な弾圧を受けて委員長もY副委員長もかなり怒っていますが、元気は元気です。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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9・25

労働組合つぶしの
大弾圧を許さない

座り込み集会

日時:9月25日(水)8:30~16:00
場所:大阪地方裁判所前公園(西天満若松浜公園)

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連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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