大津協・威力業務妨害・恐喝未遂事件

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が9月30日、大津地裁で開かれました。この公判は証人尋問でした。

公判のまとめ、太田弁護士

今日の証人は、「大変なことになりますよ」というキャッチフレーズを実際に言った方。あれが脅し文句だというのがこの事件の検察側の組み立て。
検察官からの質問で、「それはどういう主旨に捉えましたか」と聞かれて、「いやコンプラ活動をすることだと思いました」と彼そう言った。そうしたら、こちらの主旨としては、コンプラ違反だけを指摘して、コンプラ活動は違法ではないということを主張している。連帯がやっているのは不法な活動ではなく、みんなの底上げのためにやっているということを言っているので、普段コンプラ活動を取り組んでいるところが「コンプラ活動しますよ」と言ったところで脅しになるわけがない。あとは(相手側の)受け取り方である。(脅されたとする)支店長が「脅されたと思いました」と言ったら、それはそれで仕方ないが、今日の言い方からすると、彼は脅すつもりはおそらくなかったはずである。言われたから言ったとしか言ってない。「最後に別れ際にカチンときて話の流れで言った」ということなので、脅すつもりがあったとは一言も言っていない。

それで調書では、「最初は脅すつもりなかったが、脅すつもりでした」とあるが、今日は敢えて触れていない。だから、彼が脅すつもりで言ったということは証拠上今日は出ていない。あくまでも「大変なことにならなかったらいいのにな」それはコンプラのつもりで言った。大阪の方もそういうことがあると思ったということだけ。
実は最後に今井裁判長が武委員長との話のなかで、「実はその話をしたときにはコンクリートの納入は始まっていたのではないですか?」と聞いたが、それはこちらにとっていい話である。なぜかというと、納入が始まっているから今更代えてくれという話にはならない。あれは、こちらにプラスのことを聞いてくれていた。第一次訴訟の時は、酷い尋問をしていた。K氏に対して、「あなたは自分に有利になると思ってウソをついているわけじゃありませんよね?」のような(意味の)ことを最後に聞いているが、今日は、こちらにとって「今更切り替えても意味がないのだから武委員長と話しても意味がないでしょ」というような話であった。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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ハーバービジネスオンライン
関西生コン弾圧はなぜ起きたのか?希薄化する働く人の権利意識
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