2020春闘講座②美馬地区労春闘学習会、つるぎ町農業改善センター(2月27日)

2020春闘講座2日目の2月27日、関生支部代表者と全港湾四国地本徳島支部ユニオン分会・河村洋二氏が、関生支部弾圧支援のお願いに徳島県内の各労働組合を訪問しました。

「労組訪問では、激励と支援をいただいた」

河村氏の案内で、全港湾四国地方本部をはじめ5ヵ所を訪問。徳島県内の各労組の代表者は、関生支部弾圧の報告と支援要請に対して真摯に耳を傾けていただき、激励と支援の言葉をいただきました。
全港湾四国地本の長尾伸夫さんは、「関生支部の西沢生コン争議には駆けつけた。自分たちの争議(T薬品、O製薬)支援の要請で大阪の関生支部事務所に行ったとき、激励と物販購入の支援をもらった。関生弾圧に共に闘おう」と激励していただきました。
全港湾四国地本徳島支部ユニオン分会の北野静夫さんからも、激励と支援をいただきました。
同支部ユニオン分会では、労働相談を中心とした取り組みが行われています。近年では、「外国人労働者(ベトナムの研修生など)の労働相談が多い」と話されました。相談したベトナム研修生が本国に戻ったとき「よく話を聞いてくれて、真剣に相談に乗ってくれる。日本で労働問題がおこったときは、ユニオン分会に相談を」と宣伝してくれているそうです。
外国人労働問題について、長尾さんと北野さんは「解決に至るまでの、入管問題とシェルター確保が課題だ」と模索しているところだそうです。

「美馬地区労春闘学習会で春闘方針を確認」

美馬地区労春闘学習会が2月27日の夕刻、つるぎ町農業改善センターで開催され、コロナ騒動のさなか、30名の地区労組の仲間が結集しました。
春闘学習会は、「今春闘勝利に向けて、関生支部の闘争に学ぼう」と、美馬農業協同組合・労働組合の代表者の司会で始まりました。
主催者あいさつでは、美馬地区労議長が「関生支部弾圧の本質を学習し、春闘勝利に向けてがんばろう」と力強く発言。
続いて、美馬農業協同組合労働組合・執行委員長(美馬地区労副議長)から、20春闘の取り組みとして、「職場討議、ストライキ投票、要求書作成、3月2日に統一要求書を提出、ニュース発行などを展開して臨む」とスケジュールを述べたあと、「農協の人手不足を解消するための賃金・一時金アップを主眼に、県内統一要求として、賃金の大幅引き上げ、人材確保のための賃金(魅力ある労働条件確保)、一時金の一律支給(査定なし)」など具体的な要求項目が提案され、全員の拍手で確認しました。
講演テーマ「『関西生コン事件』は私たちに何を問いかけているか」では関生支部代表者が、生コン業界はセメントメーカーとゼネコンに収奪される狭間産業の位置づけにあること、関生支部の産業別運動の成果、運動が前進すると資本と権力が一体となった弾圧がかけられるこの間の歴史、2018年から始まった刑事弾圧の警察・検察・裁判所が連携する異常・違法性の実態やそれに便乗する経営者側の不当労働行為の実態、今後の闘いの方針などを話し、支援のお願いを呼びかけました。
質疑・応答のあと、参加者全員の「春闘勝利!関生労組弾圧粉砕!団結がんばろう!」で閉会しました。

「農業協同組合への攻撃は、協同組合つぶし」

懇親会では、美馬地区労をはじめ美馬農業協同組合労働組合の仲間の皆さんと交流を深めました。
美馬地区労の多くの方たちからは、地域の闘いを紹介していただき多くのことを学ばせていただきました。
農業協同組合では、人材不足だけではなく、「共済部門を切り離して株式会社化にするという政府の方針が大きな問題となっており、これが法制化されると協組の運営に大きな支障を来し、本来の農家のための農協のあり方が損なわれることに危機感を持っている。農協の労働組合組織率は全体で30%あることから、横断的に連携するなどして『農協つぶし』を許さない闘いをつくることが必要だ」と問題を提起されていました。
農協の共済部門(金融部門)を株式会社化にして、新規参入しやすくするという競争原理、すなわち市場原理主義を導入する政策に「NO!」の声を上げなければなりません。農協への攻撃は、協同組合運動つぶしにつながります。農協労組の仲間と共に闘うことが私たちに求められています。

美馬地区労春闘学習会に参加されたみなさんには、関生支部代表者の話や訴えに対して、熱心に耳を傾けていただき、激励と支援、カンパをいただいたことに感謝します。
会場案内や労組訪問のアポ・道案内など熱心に取り組んでくれた、全港湾徳島支部ゼネラル分会の河村副委員長には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

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労働組合やめろって警察にいわれたんだけどそれってどうなの(憲法28条があるのに…) 単行本 – 2020/3/6
連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「?関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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