11.17大阪第2・滋賀併合事件

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判(大阪第2次弾圧事件・湖東協事件・タイヨー生コン事件の併合事件)が11月17日、大阪地裁で開かれました。この日の公判では証人尋問が行われました。

まとめ、永嶋弁護士

一人目の湯川副委員長に対する尋問のほとんどは、タイヨー生コン事件に関するものだった。
尋問で分かった通り、武委員長も湯川副委員長も、当日現場に行くまで誰が来るか知らなかったし、お金を持っているかどうかも知らなかった。その日、業界関係者が連れてきた人物と、関生支部の行う政策などについて意見交換し、「会館カンパ」としてお金を受け取った。それが何年も経ってから「恐喝事件」にデッチ上げられている。
湯川副委員長も証言していたが、事件発生前、警察は滋賀県一円で「被害届を出せ」と言って回っていて、もし被害届を出さなければ経営者でも逮捕されるかも知れないという状況のなかでデッチ上げられた事件だ。
それと、今回の一連の弾圧が発生する以前、関生支部が取り組んでいる法令順守(コンプライアンス)活動が大阪の裁判所で適法だとの判決が下った「星山建設事件」がある。これに関連し、最後に検察官が尋問した内容が興味深かった。検察官は「関生支部は裁判所が違法だと言ったら行動しないのか?」と質問した。検察官は、関生支部は裁判所が「(星山建設事件については組合の活動が)適法だ」と言っているから裁判所の判断が正しいと言っているだけで、実際には裁判所の決定など無視していると言いたかったようだ。
また、本日二人目の証人O執行委員は、たった一回の、平穏に行ったビラ配りが「会社の業務を妨害する目的だった」として威力業務妨害事件の「被告」にされてしまった。
尋問のなかでO執行委員が強調していたが、ビラ配りが威力業務妨害だと言われたら労働組合の基本的な活動は成り立たない。しかし、検察官は、労働組合が使用者に対して、組合員を集めて大きい声で抗議したり、ビラをまいたりすることが犯罪になると本気で考えている。そういうことは絶対に許してはいけないと尋問を聞いてあらためて思った。
武委員長の事件については、残る証人が少なくなっている。審理もだんだん大詰めに入りつつあるという状況だ。これからも支援をお願いしたい。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 

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内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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