「大阪広域生コン協組による関生支部つぶし粉砕!ティーワイケイ高槻生コン闘争勝利!」10.28集会&ナイトサウンドデモ

「大阪広域生コン協組の関生支部つぶし粉砕!ティーワイケイ高槻生コン闘争勝利!」10.28集会&ナイトサウンドデモが10月28日、高槻城公園で開催され、170人を超える労働者・市民が結集しました。

「支援共闘の仲間のみなさんには、感謝しかない」

関生支部・西田執行委員の司会で集会は開会。はじめに、関生支部・湯川委員長の主催者あいさつ。湯川委員長は、日頃の関生支部弾圧への物心両面にわたる支援の感謝を述べたあと「本集会に結集した仲間のみなさんに感謝する。高槻生コン闘争勝利集会は、9月30日の第1回に続いて2回目となる。高槻生コンの現場闘争では、24時間の監視体制を継続し、街頭での宣伝活動を展開している。支援共闘の仲間のみなさんには、アルカリ汚染水流出と放射線機器疑惑などのビラを各労組、各団体で刷り増して配布してもらうなどの支援と協力には感謝しかない」と高槻生コンの現場闘争を報告しました。

「大阪広域生コン協組の、くだらない圧力」

続いて、湯川委員長は「本日の出来事だが、我々に協力してくれている市議に、高槻生コン解体工事で発生した高濃度アルカリ汚染水流出問題を市議会で取り上げたことを発端に元市議を使い高槻市議を呼び出して、大阪広域生コン協組の二人が、その市議に『不当選運動をするぞ!』などと恫喝したことが明らかになった。この行為は、我々が解体工事における汚染水流出や放射線物質が含まれる機器の所在疑惑などの指摘に対する圧力だが、我々は事実を述べているだけである。大阪広域協組は、堂々と反論すればいいのに、くだらない圧力をかけている」と、大阪広域生コン協組の暴挙を厳しく批判。

 

 

「奈良・吉田生コン闘争の勝利判決!」

そして、湯川委員長は「昨日、奈良地裁、吉田生コン解雇無効訴訟において、『解雇無効』の勝利判決が出された。この成果をつなげて職場復帰など完全勝利をめざして闘う」「吉田生コンのような解雇や雇い止めは、10数件ある。大阪広域生コン協組が関与したことから、労使関係が円満だった企業も不当労働行為を行い、関生つぶしをしている。」と、吉田生コン闘争の勝利判決の報告と今後の闘いの方針を示しました。

「すべての権利侵害闘争に勝利し、労働者が暮らしやすい社会をめざして共に闘おう!」

最後に、湯川委員長は「国内情勢では、労働者の賃金が上がらないなか、ロシア・ウクライナ戦争や円安の影響で物価が高騰しており、労働者・民衆にそのしわ寄せがきている。今、必要なのは労働者の賃金を引き上げ、日本の内需を拡大することだ。そのために、労働組合の賃上げ要求、ストライキなどの行動が欠かせない。すべての権利侵害闘争に勝利し、労働者が暮らしやすい社会をめざして共に闘おう」と行動を提起しました。

「高槻生コン分会からの闘争報告」

高槻生コン分会からの闘争報告と決意表明。高槻生コン分会長は、集会参加した市民や仲間にお礼を述べたあと「前回、9月30日の集会デモでは、多くの仲間の皆さんから励ましや激励をもらい、高槻生コン分会は勇気づけられた。昨年、10月21日、門田盛男に仕事を止められて1年が経過。そして、私たちには説明なく京南生コンに高槻生コンの工場を売却した。京南生コンの代表者は大阪広域生コン協組の大山副理事長を務めており、この大山副理事長によって工場が解体された。急速な工場解体工事により、高濃度アルカリ汚染水を流出させたことに行政指導が入ったり、放射性物質が含まれた水量計という機器が破壊され、この機器の所在が不明との疑惑が浮き上がっている。支部と分会が連携した24時間監視体制のなか、日々の記録活動のなかで明らかになったことだ」と高槻生コン闘争の経緯・経過と24時間監視体制によって得た闘争の成果を報告しました。

「高槻生コン分会は負けない!勝利するまで闘う決意だ!」

続いて、高槻生コン分会長は、2021年の春闘で合意した冬の一時金が支払われていないことに対して、差し押さえ訴訟が取り消されたことに言及したあと「門田盛男と大山副理事長が結託した工場売却と工場解体工事は、労働組合つぶしが明白だ。しかし、私たち高槻生コン分会は負けない。この闘争に勝利するまで闘う決意だ。引き続きの支援を願う」と決意を表明しました。

「全港湾・小林委員長、早期解決をめざして闘いを強化しよう!」

本集会に駆けつけてくれた仲間からの連帯あいさつ。全港湾大阪支部・小林勝彦委員長は、「高槻生コン分会の発言に、この闘争を悠長に構えている場合ではないと強く感じた。早期解決をめざして闘いを強化しよう!」と訴えたあと「大阪広域生コン協組の関生支部つぶしを粉砕し、権力弾圧をはね返し、ティーワイケイ高槻生コン闘争に勝利するまで共に闘う!」と共に闘う決意が表明されました。

 

 

「韓国民主労総の仲間が駆けつけてくれた!」

続いて、韓国民主労総の仲間が登壇。なかまユニオン・井手窪委員長から「韓国の仲間は8人は本日、日本に到着し、すぐに横断幕を作成してこの集会に駆けつけた」と紹介。そして、韓国民主労総・全国公共運輸社会サービス労働組合連帯本部の8名から連帯あいさつ。続いて、「私たちは、韓国の労働組合、希望連帯本部の組合員だ。日本の同志たちに、お会いできてうれしい。闘争!闘争!闘争!」と大韓民国民主労組の人事方式であいさつ。「私たちは日本の労働者の闘争と社会文化を学ぶために日本に来た。この横断幕は本日の闘争を聞き、連帯の気持ちを込めて用意したものだ。労働者国際連帯の気持ちを伝える」と国際連帯の意思を表明しました。

「社会を変えるのが労働組合だ!韓国の労働者も力を加える!闘争!」

そして「今日は日本に来た初日。日本の街、人々など様々な姿を見た。でも、一番印象的なのは、闘っている同志たちに出会えたことだ。力強くひらめく闘争の旗の下に、一緒にいられて光栄だ。韓国でも保守政権と資本は、労働組合弾圧を行う。職場閉鎖、損害賠償仮差し押さえ、業務妨害で拘束、組合員分断工作、御用労組設立など、韓国でも民主労組を守るための闘争が進められている。資本の姿は、国を問わず同じなのか。労働者の権利を保障すべき政府は、労働組合を弾圧する資本の横暴を傍観しているのか。環境破壊に立ち向かう労働組合。市民の安全を守るのが労働組合だ。社会を変えるのが労働組合だ。だから私たちは労働組合を守り、必ず勝利しなければならない。韓国の労働者も力を加える。闘争!」と韓国の現場闘争の報告と共に闘う決意が表明されました。
最後に、韓国の仲間から、高槻生コン分会に「檄布」が贈呈されました。

「大阪Bブロック長、『勝利するまで闘う決意だ!』」

集会終盤に大阪Bブロック長が本集会のまとめ。大阪Bブロック長は、本集会に結集した仲間にお礼を述べたあと「仲間のみなさんの日頃の関生支部弾圧、感謝しかない。直近の高槻生コン闘争では、街頭宣伝に多くの仲間が支援に駆けつけてくれた。関生支部と高槻生コン分会は、勝利するまで闘う決意だ。引き続きの支援をお願いする」とまとめ。大阪Bブロック長のリードで「団結がんばろう!」を集会参加者全員が唱和して集会はお開き、デモ行進に挑みました。

「注目を浴びたナイトサウンドデモに、市民らから激励があった」

デモ行進は、会場前を出発し、高槻警察署前を通って、高槻市役所前までのコース。旗や幟がはためき、関生支部・西山執行委員が操作するサウンドの軽快なリズムと、学生のサウンドデモコールのデモ隊に、沿道を行き交う市民らから注目を浴びました。歩道から市民らが手を振ったり、小学生からの「頑張れ!」との声援があったのが印象的でした。
近畿2府4県から、多くの仲間の皆さんの集会デモ参加に感謝します。関生支部は、大阪広域生コン協組の労働組合つぶしを粉砕し、警察・検察の権力弾圧をはね返し、ティーワイケイ高槻生コン闘争に勝利するまで闘います。引き続きのご支援をお願いします。

 

 

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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