10.30 全関西狭山闘争

「寺尾無期判決48カ年糾弾!石川一雄さんは無罪だ!狭山再審棄却攻撃を許すな!戦争・改憲に絶対反対しよう!中国侵略戦争を止めよう!労働者の力で狭山闘争に勝利しよう!」をスローガンに、「10.30全関西狭山闘争」(主催、全国水平同盟・関西労働組合交流センター)が10月30日、大阪市北区・豊崎西公園で開催され、120人を超える闘う労働者が結集しました。

「階級的な怒りで労働組合が先頭に立って反撃しよう!」

全国水平動同盟・事務局の村山さんの司会で集会は開会。関西労組交流センター共同代表・木下さんが主催者あいさつ。木下代表は、結集した仲間に感謝を述べたあと「寺尾判決から48年。沖縄、安保闘争の高揚のなか、無実の石川さんが権力から犯罪者にされ獄中に強いられたことを許してはいけない。これは差別と分断、団結破壊の攻撃だ。今、岸田政権が労働組合をつぶし、改憲と戦争に突き進むための新たな攻撃をかけてきている。私たちには、差別と分断を許さない闘いが必要だ。石川さんだけではなく、すべての労働者を分断するための攻撃に、階級的な怒りで労働組合が先頭に立って反撃しよう!岸田を打倒し、狭山闘争に勝利しよう!そして、11.6労働者集会に結集しよう!本日の集会とデモを闘い抜こう!」と行動を提起しました。

「関生支部は、狭山闘争を支持し、全力で闘う!」

関生支部・武谷書記次長の連帯あいさつ。武谷書記次長は、日頃の関生弾圧への支援にお礼を述べたあと「関西労組交流センターをはじめとする仲間の皆さんの支援行動により、10月27日に、奈良の吉田生コン勝利判決。翌28日の第2弾、高槻生コン闘争集会デモを勝ち取った。関生支部は、狭山闘争を支持し、全力で闘うことを表明する。本日の集会デモを勝ち取ろう。労働組合の団結と行動で、戦争と改憲を止めよう。11月6日に、東京日比谷に結集して階級的労働運動を復権しよう!」と話しました。

「部落解放闘争よみがえらせ、狭山闘争に勝利しよう」

全国水平同盟の久原委員長から基調報告。久原委員長は「本日の闘いは、無実の石川さんを『有罪』とした1974年10月31日の東京高裁から48年。昨日、北九州で、本日、同じ時間で東京で、そして明日、広島で闘う狭山集会と固く結合し、闘いぬいている。切迫する狭山再審棄却攻撃を労働者階級の総決起で阻止しよう」と訴えました。そして「①国葬粉砕から改憲・戦争に突き進む岸田政権打倒へ。②狭山再審棄却阻止の総決起で、改憲・戦争の岸田政権を打倒しよう。③部落解放闘争よみがえらせ、狭山闘争に勝利しよう」をテーマごとに詳細な基調を提起しました。

「労働者の総結集の力で再審闘争に勝利しよう!」

全国水平同盟西郡支部の佃久子さんが登壇。佃さんは「無実の罪で石川さんは投獄された。戦争に向けた司法の反動化のなかの再審棄却攻撃を、労働者の総結集の力で再審闘争に勝利しよう!」と訴えたあと、石川一雄さんのメッセージを読み上げました。

「全国水平同盟3支部からの決意表明」

全国水平同盟・3支部からの決意表明では、高槻支部、京都崇仁・東三条支部、西郡支部の代表者が登壇し、各支部の闘争報告と今後の闘争方針が示されたあと、勝利するまで闘う決意が表明されました。

「狭山闘争に勝利するまで共に闘う」

本日の集会に結集した仲間からの決意では、高槻医療福祉労働組合・村山委員長、奈良・自治体労働者の松本さん、日教組奈良市・有田委員長、全学連の代表者が、それぞれの現場闘争を報告したあと「狭山闘争に勝利するまで共に闘う」決意を表明しました。

「若者から注目を浴びたデモ行進」

全国水平同盟・西郡支部の佃さんのリードで「団結がんばろう!」を集会参加者全員が唱和したあとデモ行進に挑みました。
豊崎西公園を出発し、茶町や三番街などを通るコースです。旗や幟がはためき、太鼓の音響と軽快なデモコールのデモ行進は、梅田の繁華街を行き交う市民らに多いにアピールすることができました。
女性や男性の若者が、太鼓のリズムに合わせて踊っている姿やスマホで撮影している姿が見られました。デモ隊の通過待ちをしていた20歳代くらいの女性が、踊りながらデモの隊列に入ろうとしていたのが印象的でした。
解散地点のヘップ前で、「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して、デモ行進はお開きとなりました。
労働組合の団結と行動で、戦争・改憲を阻止しよう!労働者の力で、狭山闘争に勝利しよう!

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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