2.16関西国鉄集会
戦争・改憲に向けての労組破壊と対決!菅打倒!を掲げて「2.16関西国鉄集会」が2月16日、エル大阪で開催され、多くの闘う労働者が結集しました。
「闘うことを失えば、何も残らない。労働組合活動で弾圧があっても闘い抜くことを確認しよう」
学生の司会で集会は開会。代表者の中村吉政さん(全国金属機械労働組合港合同・委員長)は、「国鉄分割・民営化によって、処分・解雇された全国で闘争を支えてきた皆さんに敬意を表する。安倍が菅になっても、全く同じことをしているのは、安倍の嫁や菅の息子の件に見られるとおりだ。私たちが先頭に立って闘わなければならない。関生弾圧の京都地裁の不当判決について、久堀弁護士は、『労働組合は、労働者の権利向上のために団結し行動することが憲法上保障されている団体です。ところが、本判決は、労働組合否認の態度が一向に変わらない使用者に対し、労働組合員が翻意を求めて交渉を続けることは、使用者に心理的圧迫を加えることになるから犯罪に当たると言うのです。不誠実な対応を続ける使用者に対して労働組合が粘り強く交渉することが許されないのであれば、労働組合はその存在意義を失ってしまいます。このような判決がまかり通るのであれば、刑事罰を恐れて労働組合の活動は萎縮し、法令を遵守しない使用者は野放しになる一方です』とコメント(LALA通信第139号21年2月1日)している。闘うことを失えば、何も残らない。労働組合活動で弾圧があっても闘い抜くことを確認しよう」とあいさつしました。
「組合つぶしと対決して、階級的労働運動を推し進める」
山田和広さん(国鉄西日本動力車労働組合・書記長)は基調報告で、「戦争・改憲のための組合つぶしと対決し組織拡大するチャンスが来た。2020年11.1労働者総決起集会の切りひらいた地平。国鉄闘争と動労千葉の反合理化・運転保安闘争を基軸に闘おう。安倍・菅・葛西による戦争・改憲のための組合つぶしの最前線としてIR攻防。私たちの闘いの方針」などを詳細な情勢を分析して行動を提起しました。
最後に山田さんは「戦争・改憲のための組合つぶしと対決して、階級的労働運動を推し進めるために共に闘う」と決意表明しました。
「大衆行動で国鉄闘争に決着をつけ、関生弾圧を粉砕する」
特別報告で武谷新吾さん(関西地区生コン支部・書記次長)は、関生支部弾圧への支援にお礼と、武委員長・湯川副委員長の奪還、労働委員会勝利命令や解雇撤回など、昨年の成果を報告したあと、「産業別運動つぶし・労働組合つぶしの弾圧を粉砕し、勝利するまで闘う。無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、最終的には大衆行動で決着をつける」と引き続きの支援を要請しました。
最後に、武谷さんは「東京の国鉄集会では、熊沢誠さんが『労働運動は、ストライキ・サボタージュ(遵法闘争)・ピケットラインで直接の行動で闘うこと』と講演で話した」。「木下武男さんは『関生のような労組をつくる。業種別ユニオンをいたるところにつくり、燎原に火をつける。大資本と闘う規約の呼びかけ文を労働者に配布して種を蒔く。それと同時に関生型労働運動の再生のために全力で支援する。敵に『関生弾圧がきっかけを作ってしまった』と後悔させるために、全員で労組ボランティア、オルガナイザーとして活動し、死ぬまで労働運動を続けよう』と訴えた」と話し、「関西でも11月集会規模の団結体をつくろう。今年は国鉄闘争に決着をつけ、関生弾圧を粉砕して勝利する。私も保釈条件を言い訳にせず、現場に出て闘う。共に闘おう」と決意表明しました。
「ストライキ、現場行動で闘い勝利する」
決意表明では、赤田由行さん(大阪市職員労働組合)は、「大阪都構想を粉砕した力で反撃している。国鉄闘争を軸として闘い、団結を拡大して勝利しよう」。
日教組奈良市の代表者は、「2021年を教育労働者の歴史的決起としよう。解雇のための評価制度撤廃をめざして闘う」。
八尾北医療センター労働組合の代表者は、「昨年、コロナと向き合い八尾市と闘い、NHKのニュース報道などで社会問題化した。闘いの中で組合員は意気軒昂だ」。
高槻医療福祉労働組合の代表者は、「コロナを理由に一時金カットなど、国の政策が生んだ医療で働く労働者。医療の切り捨てを許さず、ストライキで新自由主義の菅政権を打倒しよう」。
全学連の代表者は、「新自由主義、学制改革、学生弾圧、学生自治会の建設に断固闘う。労働者と学生の連帯で闘おう」と、それぞれの代表者から、この間の闘いの成果と今後の闘いの方針が示されました。
「関生弾圧と国鉄闘争を全力で闘い、菅・維新を打倒する」
木下浩平さん(全国金属機械労働組合港合同・執行委員)は本集会のまとめとして、「昨年、大阪都構想を否決し粉砕した。34年前の国鉄分割・民営化のときに、まだ生まれていない組合員が本集会に参加している。労働組合をつぶして、改憲・戦争すると中曽根は発言して34年たったが、労働組合の結集によって敵の狙いを粉砕した。関生弾圧と国鉄闘争を全力で闘い、組織拡大と地域連帯を展開して、菅を打倒し、維新政治を終わらせよう」と提起しました。
集会は、参加者全員の「団結がんばろう!」の唱和で、お開きとなりました。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
「関生事件」が揺るがす労働基本権
<労働裁判が働き手を素通りするとき> ココをクリック
日刊深夜快速Vol.3551/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・前編~ ココをクリック
日刊深夜快速Vol.3558/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・後編~ ココをクリック
641日勾留された武委員長が語る
「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか』
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一
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