ナニワ生コン闘争 西天満・北区役所前での宣伝活動

ナニワ生コン闘争 西天満・北区役所前での宣伝活動

不当労働行為企業と労働委員会から認定された「ナニワ生コン社」を周知するため、連帯ユニオン関西地区生コン支部・大阪Bブロックは11月19日、西天満、北区役所前で「ナニワ生コン社の不当労働行為を労働委員会が認定」などを掲げた情宣活動を展開しました。

「西天満・北区役所前での情宣活動」

西天満・北区役所前の歩行者道路で、大阪Bブロック組合員・ナニワ生コン分会長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、ナニワ生コン社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の組合つぶしが背景にあること、などを整然と訴えました。
横断幕を掲げた歩行者道路では、武谷書記次長が通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「西天満、高校生の女性や弁護士さんから激励が」

関西地区生コン支部・機関紙部が作成した「ナニワ生コン闘争ニュース」ビラは、西天満の御堂筋歩行車道路を通行する会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
事務所に向かう途中の弁護士さん（大阪労働者弁護団）が、わざわざ私たちのところまで来てくれて「頑張ってるね。お疲れさま」と激励してくれました。
高校生の女性がビラを受け取るときに、「ありがとうございます。頑張ってくださいね」と笑顔で激励してくれたのが印象的でした。
午前9時過ぎから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、西天満の御堂筋歩行車道路を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、42枚の配布でした。引き続き、街頭での宣伝活動を展開します。

「北区役所前、外国人や市民から激励のほか、相談と質問があった」

午後からは北区役所前に移動し、区役所前の歩行者道路の広場で「ナニワ生コン社」の労働組合法違反（不当労働行為）周知する宣伝活動を展開しました。
関西地区生コン支部・機関紙部が作成した「ナニワ生コン闘争ニュース」ビラは、北区役所前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
ナニワ生コン分会長の訴えを立ち止まって聞いていた男性がビラを取りに来て「関生支部さん、いつも裁判傍聴や集会に参加させてもらっています。頑張ってくださいね」と激励がありました。
ビラを受け取った外国人の男性は「働き先での問題は、ここに電話したらいいのですか？組合の事務所はどこにあるのですか？」との質問に丁寧に説明したところ、「どうもありがとうございます。相談にいきますのでよろしくお願いします」と言っていました。
ナニワ生コン分会長の訴えを聞き、ビラを受け取った男性が「私の知り合いに生コンドライバーがいてる。また、相談にのってください」などとナニワ生コン分会長と話していたのが印象的でした。

「生コン労組の幹部は刑務所に送られたのか？」

ビラ配布をしているところに近づいてきた男性が「生コン労組の幹部は刑務所に送られたのか？」と尋ねてきたので、丁寧に説明をさせてもらいました。この男性の質問には、関生支部への権力弾圧の不当性や本質・背景を世間にしっかり訴える必要性を痛感しました。
午後2時ころから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、北区役所前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、57枚の配布でした。引き続き、街頭での宣伝活動を展開します。

「大阪広域生コン協組の労働組合つぶしが背景にある」

ところが、ナニワ生コン社の経営陣は、現在においても、大阪府労働委員会の命令を履行しない態度をとり続けています。
大阪府に所在する生コン企業の100%近くが加盟する「大阪広域生コンクリート協同組合（大阪広域生コン協組）」が、2018年から始めた「労働組合つぶし」が背景にあります。
ナニワ生コン社と連帯・関生支部は、長年、円満な労使関係を築いており、労使が協力して展開する「生コン産業政策運動」を推進し、生コン価格や輸送運賃の適正化が実現したときには、労働組合が要求している「非正規の正規化など労働条件の改善」を約束していた企業でした。
ところが、大阪広域生コン協組の執行部から「労働組合つぶし」の協力を強くもとめられ、圧力をかけられたナニワ生コン社の経営陣は、連帯・関生支部の組合員を解雇したのです。
しかし、大阪広域生コン協組の労働組合つぶしが背景にあるとしても、大阪府労働委員会から不当労働行為が認定され、命令が出されたことについて、真摯に受けとめ、速やかに命令を履行することが、ナニワ生コン社の経営陣が「法律を遵守」し、「社会的な責任を果たす」ということなのです。

「府労委の命令は有効であり、ナニワ生コン社は『命令履行』義務がある」

大阪広域生コン協組の圧力もあり、ナニワ生コン社は、中央労働委員会に再審査申立をおこなっていますが、大阪府労働委員会の命令は有効であり、「命令履行」義務があるのです。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ　PDF