ナニワ生コン闘争、社前抗議行動
関西地区生コン支部と関西労組交流センターは3月12日、ナニワ生コン社に対して「労働組合つぶしを許さない!労働委員会の命令を履行し、解雇した仲間を職場に戻せ!」などを掲げて、社前抗議行動を展開、ナニワ生コン茨木工場前には、多くの闘う仲間が結集しました。
「解雇撤回、職場復帰するまで闘う」
ナニワ生コン社前の歩行者道路には、旗と幟をはためかせた多くの闘う仲間が結集しました。抗議行動は、当事者のナニワ生コン分会長の号令で始まりました。
はじめに、当事者でもある、関西地区生コン支部・七牟禮副委員長から「ナニワ生コン社による組合つぶしの不当解雇は、大阪府労働委員会から不当労働行為と認定された。さらに、労働委員会はナニワ生コン社に対して、『解雇した組合員を職場に戻すこと』などの命令が出されたが、ナニワ生コン社は、この行政命令を履行しない態度に終始している。この労働組合法違反の不当労働行為企業、ナニワ生コン社に行政命令を履行させ、私と分会長の2人の解雇撤回、職場復帰と労働組合への謝罪を勝ち取るまで闘う」とナニワ生コン闘争の経過報告と勝利するまで闘う決意が表明されました。
「ナニワ生コン分会長のリードでシュプレヒコール」
続いて、ナニワ生コン分会長のリードでシュプレヒコール。「ナニワ生コン社の組合つぶしの不当解雇を許さない」「労働委員会の命令を守れ」などを抗議行動の参加者全員でコール。ナニワ生コン茨木工場で働く労働者や地域住民にアピールしました。
「大阪広域生コン協組の手先となり、労組つぶし攻撃をしているナニワ生コン社」
本日の行動に参加した関西地区生コン支部の福嶋執行委員、西山執行委員、武谷書記次長、大阪Aブロックの代表者から、「大阪広域生コン協組の手先となっているナニワ生コン社を糾弾する!」「解雇した仲間を職場に戻し、組合員に謝罪するまで闘う!」などと、ナニワ生コン社に対する抗議と勝利するまで共に闘う決意が表明されました。
「女性の仲間の力強い発言『関生と共に闘う決意表明』」
ナニワ生コン社前行動の支援に駆けつけてくれた関西労組交流センターの仲間から連帯のアピール。関西合同労組の山口書記長をはじめ、高槻、北摂、大阪の代表者から「関生弾圧粉砕、ナニワ生コン社の組合つぶしと不当労働行為糾弾、2人の仲間の解雇撤回・職場復帰を勝ち取るまで共に闘う」と関生弾圧粉砕とナニワ生コン闘争を共に闘う決意が表明されました。関西労組交流センターの女性2人の力強い発言が印象的でした。
「ナニワ生コン社側は、動揺していた」
ナニワ生コン社側は、工場長を先頭に4,5人の従業員が茨木工場の外に出てきて、ビデオカメラで私たちの抗議行動を撮影していました。ナニワ生コン社の工場長らは、突然の抗議行動に驚いたのかバタバタしている姿と、抗議行動に参加している仲間からの厳しい追及に動揺している様子が見られました。
「労働組合の団結と行動で弾圧を粉砕しよう!」
連帯アピールの最後に、関西労組交流センター代表・港合同執行委員の木下さんから「ナニワ生コン社による仲間の不当解雇を撤回させ勝利するまで共に闘う決意だ。戦争情勢のなか、反戦平和の運動を抑えつけるための労働組合つぶしの弾圧が横行している。関生弾圧を自らのこととして捉え、労働組合の団結と行動で労組弾圧を粉砕するまで共に闘おう」と共闘の決意表明と行動提起がありました。
最後に、ナニワ生コン分会長の力強い、気合いの入ったリードのシュプレヒコールを参加者全員でコールして本日の行動を締めました。
「ナニワ生コン分会長、勝利するまで闘う決意を表明」
ナニワ生コン社から集合場所に移動して集約集会を開催。関西地区生コン支部・七牟禮副委員長から本日の抗議行動のまとめが提起されました。ナニワ生コン分会長は、抗議行動に参加してくれた関西地区生コン支部の仲間と関西労組交流センターの仲間にお礼を述べたあと「ナニワ生コン闘争に勝利するまで闘う。引き続きの支援をお願いする」と決意が表明されました。
「抗議行動に結集した多くの仲間に感謝します」
約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン社前に、旗や幟がはためき多くの闘う仲間が結集した抗議行動は、ナニワ生コン社の工場長らを驚かせ、地域にアピールすることができました。
関西労組交流センターの多くの仲間の結集に感謝します。関西地区生コン支部の執行委員をはじめ大阪Aブロック、大阪Bブロックの仲間の結集に感謝します。
大阪広域生コン協組とナニワ生コン社の労働組合つぶしを粉砕し、2人の仲間の解雇撤回・職場復帰を勝ち取るまで、引き続き、労働現場の行動を展開します。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
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労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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