ドキュメンタリー映画『ここから-「関西生コン事件」と私たち』上映会&トーク集会
ドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』上映会&トーク集会(主催、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会)が9月3日、東京杉並区・方南会館ホールで開催され、89人が参加しました。
「ストライキの情勢を自らのこととして捉えよう!」
司会が「関生と共闘・連帯するための上映会だ!」と開会宣言。主催者挨拶では、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・山口代表が「関生弾圧に対して、支援と連帯が広がっている。3月の無罪判決を勝ち取り、関生支部は反転攻勢に挑んでいる。関生支援の輪をさらに広げるための上映会だ。先日、私は東海の会総会で湯川委員長に初めてお会いし、気骨のある人物だと感じた。関生の階級的、戦闘性が垣間見えた。湯川委員長は『全国の仲間の支援によって、反転攻勢に打って出られた』と言っていた。百貨店のストライキは、社会にストライキの力を見せ、ストライキは労働組合の権利だと示した。ストライキの情勢を自らのこととして捉えよう」と行動を提起。最後に「11月労働者集会を勝ち取ろう!」と訴えました。
「真剣なまなざしで鑑賞する仲間たち」
『ここから-「関西生コン事件」と私たち』(監督:土屋トカチ/制作:全日本建設運輸連帯労働組合/2022年制作/ドキュメンタリー/日本 74分)が上映さました。参加者は、真剣なまなざしで鑑賞していました。映画を鑑賞した参加者が、驚いたり、涙ぐんだり、喝采したりする姿が印象的でした。
「労働組合として、差別を許さない闘いに挑む!」
上映会後のトークでは、関生支部・ナニワ生コン分会長が講演。ナニワ生コン分会長は「❶弾圧時の警察官らの脱退勧奨。❷会社からの不当解雇。❸労働委員会闘争での解雇無効・現職復帰の勝利命令。❹命令を履行しない会社に対しての現場行動。❺弾圧に対して、踏んばった仲間たち。❻実損回復が課題。❼見せしめの弾圧」などを詳細に話しました。
続いて「国連ビジネスと人権作業部会が、7月28日に関生支部を訪問」したことを報告しました。最後に、ナニワ生コン分会長は「選択肢はない。国家ぐるみの労働組合潰しは理不尽だ。労働組合として、差別を許さない闘いに挑む」と決意を表明しました。
「11.19労働者集会では会場をあふれさせる結集を勝ち取りとろう!」
関生支部・武谷書記次長は、この間の関生支部弾圧に対して、物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと「関生弾圧では、全国の闘う労働組合との共闘が広がり、信頼関係が深まったことは、敵に感謝しなくてはならない。さらに共闘の輪を広げて、11.19労働者集会では会場をあふれさせる結集を勝ち取り、資本と権力に見せつけよう!」と行動を提起しました。
「関生支援の輪を広げ、戦争・改憲の岸田政権打倒に全力をつくそう!」
カンパアピールに続いて、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・吉本事務局長から行動提起。吉本事務局長は、自らの職場の闘いである「鈴コン闘争」で勝利判決が出たことを報告したあと、「無罪判決を機に、反転攻勢に打って出る関生支援の輪を広げる。戦争・改憲の岸田政権打倒に全力をつくす。9.23を全力で闘い、11月労働者集会に1万人の結集を勝ち取る」と行動を提起しました。
上映会に参加した仲間のみなさん、本当にありがとうございました。
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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ー 公判予定 ー
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検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性
A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。
[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)
割引価格あり。
お問い合わせは sien.kansai@gmail.comま