6.19 地域医療交流集会
地域交流会が主催する「6.19地域医療交流集会」が6月19日、高槻現代劇場で開催され、130人の全国の仲間が結集しました。連帯ユニオンからは、関西地区生コン支部が参加しました。
「主催者からの問題提起」
八尾北医療センター労組・出口さんの司会で集会は開会。立命館大学生存学研究所研究員の西沢さんの開会のあいさつに続いて、八尾北医療センター院長・末光さんの講演。「医療と戦争は相いれない-命を守る医療現場から者会をかえて戦争を止めよう」と題した講演で、末光院長は「①新型コロナパンデミックと世界戦争・核戦争、私たちは歴史の分岐点にいる。②感染症パンデミックも戦争も資本主義が生み出した。③命を救った『医療と公衆衛生の4つの技術革新』はどこへ。④感染症と戦争と向き合ってきた戦後革命期の地域医療に答えがある。⑤遺伝子ワクチンではなく公的医療や保健所を元に戻し、人を正規で増やせ」などの項目をデータや実例に基づき詳細に述べたあと、「薬より免疫が大切、食事、運動、睡眠、助け合い、これが地域医療の原点だ。公的医療、公衆衛生、保健所が大切。もう一度、戦後革命の中で生まれた地域医療の原点に立ち返ることが必要」と問題提起。最後に、末光院長は「再び戦争を起こさせないための行動を起こすのは今。命を守り戦争に反対する労働組合を職場につくろう。国際連帯を広げよう。パンデミックと戦争を生み出さした資本主義を根本から変えて労働者が主人公の者会へ、何もかも崩壊したところから全てを奪い返そう。そのチャンスが訪れている。地域医療交流会の参加を要請する。共に闘おう!」と訴えて、講演を締めくくりました。
「発熱外来は医療の最前線」
二つ目は、「発熱外来は医療の最前線-地域医療交流会の歩み」とのテーマを、八尾北医療センター労組の灰垣書記長が問題提起しました。灰垣書記長は、2019年10月に開始された地域医療交流会の運動の歴史と、八尾北医療センター労組の闘いの成果を報告。そして、灰垣書記長は、今後の闘争方針を示し、新たな闘いの決意を表明して問題提起を締めくくりました。
「今後の闘い方が提起され、医療交流会の展望が見えた」
会場からの発言では、高槻医療福祉労働組合・村山委員長から「労働組合が新自由主義と闘い地域医療を守る」とのテーマで、この間の高槻医療福祉労働組合の闘争報告と今後の闘争方針が示されました。東京から参加した荒井さんは「都立病院をつぶすな!2年間の闘い」が報告されました。保健所の保健師からの「現場の実態」。横浜から参加した3人の女性からは「横浜にも医療交流会をつくる。灰垣さんを呼ぶために準備する」。京都の女性からは介護労働現場の実態を報告したあと「あきらめない!」と元気ある発言がありました。歯科医師からの感想に続き、一陽会労組の坪井さんから「今日の集会は感動した。大阪に来たかいがあった。この闘いをケアマネジャー、訪問介護、ケアプランに落とし込まなければならない。障害、介護保険に自己負担が増えている。今後の闘い方が提起され、医療交流会の展望が見えた。私たちの労組の闘いも解雇撤回を勝ち取ったことなどで、職場・地域に広がっている。私もワクチンを打たなければと考えていたが、末光院長の講演を聴いて、ワクチンは絶対に打たない!と決めた」との発言に会場は大いに沸きました。
「戦争とコロナの闘いをどう作るかが問われている」
八尾北医療センター労組の藤木委員長が集会のまとめ。藤木委員長は「3回目となる地域医療交流会では、会場から多くの意見が出るという成果を得た。私たちには、戦争とコロナの闘いをどうつくるかが問われている。労働組合が戦争反対の闘いをつくることだ。命を奪う政治の維新や自公政権を労働者、労働組合の団結と行動で打倒しよう!地域医療交流会を発展させよう!」と行動を提起しました。
新自由主義による医療破壊・戦争と闘おう!医療の現場から行動を起こそう!労働組合が先頭に立ち、日本政府の参戦、改憲と闘おう!
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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