外登法・入管法、民族差別を撃つ9.25関西集会&デモ
「ウィシュマさんの虐殺居直る入管法改悪絶対反対!」「東大阪市教委は民族教育つぶしをやめろ!」を掲げた「外登法・入管法、民族差別を撃つ9.25関西集会&デモ」(主催、外登法・入管法、民族差別を撃つ関西集会実行委員会)が9月25日、大阪市立東成区民センターで開催され、105人の闘う労働者・市民が結集しました。
「国際連帯を強化する闘いをつくりあげよう」
外登法・入管法、民族差別を撃つ関西集会実行委員会が主催する集会は、実行委員会の高田さんの司会で開会。高田さんは「9月21日、関西合同労働組合の書記長が不当逮捕された。国葬、改憲、戦争に反対する労組弾圧を糾弾する。戦争突入状態での本集会では、国際連帯を強化する闘いをつくりあげよう」とあいさつ。
「侵略・植民地戦争を許さず共に闘おう!」
朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会・代表の許さんが主催者あいさつ。許さんは「ウクライナ戦争は、アメリカが拡大させている。岸田首相は、第3次世界大戦に核兵器の使用を画策している。新自由主義を労働者・人民の闘いで粉砕しよう。安倍の国葬を阻止しよう。侵略・植民地戦争を許さず、組織を拡大して弾圧をはね返し、共に闘おう」と提起しました。
「本日の鶴橋デモを闘おう!」
実行委員会の木下さんが基調報告。木下さんは、直近の闘争を報告したあと「①帝国主義の世界戦争に対する労働者の国際連帯を。②中国侵略戦争を阻止しよう。③入管法改悪を許さず、入管体制解体へ闘おう。④東大阪市民族講師解雇・民族教育つぶしとの闘い。⑤闘えば勝てる時代。⑥2022秋冬闘争に決起しよう」など、国内外の情勢分析、この間の闘争総括、そして新たな闘争方針を詳細にわたる基調報告を提起しました。最後に、木下さんは「本日の鶴橋デモをやり抜いて、安倍国葬阻止の闘いの大高揚を引き継ぎ、戦争絶対反対の国際連帯闘争として、11月6日は日比谷野音へ、全国労働者総決起集会に総結集しよう!」と行動を提起しました。
「関西合同労働組合への弾圧を粉砕しよう!」
連帯あいさつでは、関生支部・武谷書記次長が、この間の関生弾圧への物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと、9月13日の大津地裁「コンプライアンス事件」の検察側が「懲役8年」などの異常な論告求刑と、大阪広域生コン協組の新たな攻撃、「高槻生コン闘争」を報告し闘争支援を要請しました。9月21日の関西合同労働組合への弾圧に触れ、書記長の早期奪還と弾圧粉砕に共に闘うことを表明。最後に「9月30日の高槻生コン闘争集会デモ」と「11月6日の東京日比谷・労働者決起集会」の結集を呼びかけました。
「たたかいの報告」
八尾北医療センター労組・藤木委員長のカンパアピール。そして本集会のメイン「たたかいの報告」。「集い」つぶしを許さない実行委員会の村田さんは「東大阪・民族教育つぶしとの闘い」、奈良市公立学校教職員組合・日教組奈良市の有田委員長は「奈良の闘い」、関西合同労働組合・黒瀬委員長は「関西合同労働組合にかけられた弾圧」、改憲・戦争阻止!大行進・大阪市の赤田さんは「大阪維新の会との闘い」、高槻医療福祉労働組合・村山委員長は「来年4月の地方選挙への挑戦」など、各発言者からは闘争報告と今後の闘いの方針が示されました。
「戦争反対のためにつくられた労働組合が、今、問われている」
実行委員会の深町さんが集会のまとめ。深町さんは「本集会に結集した仲間の闘いが報告された。戦争反対のためにつくられた労働組合が、今、問われている。具体的な闘いとして、高槻の選挙戦、高槻生コン闘争、11月集会の結集を闘おう。本日の鶴橋デモを貫徹しよう」と行動を提起しました。
「市民らからの多くの激励に感動したデモ行進」
集会後のデモは、東成区民センターを出発して鶴橋を通るコースです。旗や幟がはためき、太鼓のリズムと軽快なデモコールの105人のデモ隊に、沿道の市民からは注目を浴びました。
マンションのベランダからタオルを振っての激励、歩道からは市民からの声援、太鼓のリズムに合わせて踊り出す母親と女児など、鶴橋周辺のデモ隊への激励が印象的でした。
最終地点で、木下さんがリードする「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和してお開きとなりました。
闘う労働組合の団結と行動で、入管法改悪を阻止しよう!民族教育つぶしを阻止しよう!改憲・戦争を阻止しよう!
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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