関生弾圧を考える神奈川の会第3回総会&映画「ここから」上映会

関生弾圧を考える神奈川の会第3回総会&映画「ここから」上映会が9月17日、横浜・かながわ県民センターで開催され、多くの闘う労働組合・市民団体が参加しました。

「関生の闘いを支援し、共闘しよう!」

第1部の関生弾圧を考える神奈川の会第3回総会は、司会の荒池さんが開会宣言。議長選出のあと、共同代表の高梨さんが代表挨拶。高梨さんは「戦争情勢のさなか、今日の状況をどう跳ね返すかが私たちに問われている。労働運動の再生が戦争を押し返すということを関生運動に学ぼう。関生の正当な組合活動を弾圧したのは、戦争に反対する勢力をたたき潰す蛮行だということは歴史を振り返れば明らかだ。本日の第3回総会では、関生の闘いを支援し共に闘うための議論を深めよう。そして、韓国の闘う労働組合への弾圧を許さず共闘、国際連帯を強化しよう」と行動を提起しました。

「新たな戦前、労組破壊攻撃との闘いの先頭に立とう!」

事務局長の品川さんが、第3回総会議案を提起。品川さんは冒頭、「関生は、関西の生コン産業で働く労働者の労働組合で、2018年から未曾有の弾圧の渦中にある。罪とされるものは何もない。賃金引き上げを要求したストライキが威力業妨害に、日々雇用者の正社員化の要求が強要に、会社倒産に対して雇用補償の解決金を獲得した労働争議が恐喝とでっち上げられた。私たちは神奈川から支援の輪を広げようと、関生弾圧を考える神奈川の会を結成した」と神奈川の会結成の趣旨を話しました。続いて「❶関生のこの間の闘い。❷新たな戦前、労組破壊攻撃との闘い。❸役員体制」を具体的に提起。そして、第3回総会議案は、満場一致で議案が採択されました。

「映画『ここから』上映、真剣なまなざしで鑑賞する参加者」

第2部では、映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』が上映されました。参加者は真剣なまなざしで鑑賞し、驚きやため息、涙ぐむ姿が見られたのが印象的でした。

「上映会を通じて、闘わない労組に闘うことを呼びかけよう!」

金元重さん(元千葉商工大学教授)の「韓国民主労総の闘いと関生」と題した講演。金元重さんは、映画「ここから」と私たちのインパクトとして、「口コミなどで、上映運動を拡大して『関西生コン事件』の真実を知らせ、関生支援の輪の全国的拡大を」と提起したあと、関西生コン事件の概要、労働法学会有志声明(2019年12月9日)の詳細な説明、映画ここからの理解を深める書籍『賃金破壊』を紹介しました。
そして、「韓国民主労総・建設労組に対して関西生コン事件と同じような組合弾圧が加えられている」として関生弾圧との共通点(刑事事件の手法など)と相違点(ナショナルセンターの民主労総が全力で支援していることなど)を話しました。
ヤンフェドン江原支部支隊長の抗議焼身についての経過とその後の建設労組支援共同行動がスタートしたことを述べた金元重さんは、最後に「建設労組も産業別労組であり、関生と同様に労働者の賃金や労働条件の向上を勝ち取ってきた。権力は産別運動の成果を憎み、早く潰さなければならないと建設労組を弾圧している。闘う労働組合への弾圧は世界的に行われているが、日本と韓国の弾圧は尋常ではない。関生支援と共に、韓国・建設労組を支援し国際連帯しよう。映画「ここから」の上映会を通じて、闘わない労組に闘うことを呼びかけよう」と行動提起して、講演を締めくくりました。

「今回の弾圧では、全国の闘う労働組合との団結が強化され、連帯が深まった」

カンパアピールを経て、関生からの報告。関生・武谷書記次長は、関生弾圧への物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと、映画「ここから」以降の闘争を報告し、今後の闘争方針を示しました。そして、武谷書記次長は「すべての刑事事件の無罪を勝ち取るために全力をつくす。大阪広域生コン協組の関生潰し、それと連携した権力弾圧を粉砕するために、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」と引き続きの支援を要請。最後に「今回の弾圧では、全国の闘う労働組合との団結が強化され、連帯が深まった。この団結を権力に見せつけるために、11月集会に結集しよう」と呼びかけました。

「闘う労組の団結と行動で、労組弾圧を粉砕し、戦争を阻止しよう!」

相模更生病院組合、動労神奈川、三浦半島地区教組有志の代表者が、労働現場の闘争を報告し、今後の闘争方針を示す発言がありました。
本日のまとめを品川さんが提起。共同代表の舟木さんのリードで「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して総会&上映会はお開きになりました。
闘う労働組合の団結と行動で、関生と韓国・建設労組の労働組合弾圧を粉砕し、戦争・改憲を阻止しましょう!

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
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待望の新刊
検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性

A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。

[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)

割引価格あり。

お問い合わせは sien.kansai@gmail.com