㈱徳島が「誓約書の手交」を履行したいと組合に申し入れ!

2020年5月28日、生コン輸送会社の株式会社徳島(大阪府羽曳野市)の富永均社長が、組合に対して2019年10月24日交付の大阪府労働委員会命令主文4の「二度と不当労働行為を繰り返さない」旨の誓約書を手渡した。

徳島社による不当労働行為について、2019年10月に大阪府労働委員会から命令が発せられた。このことについて組合は、当該委員会命令をスムーズに実行できるよう徳島社に対し2019年10月28日付で団体交渉の申し入れを行った。

「府労委命令を無視し半年以上も放置」

ところが徳島社の富永社長は、「同命令書の一部について不服があり、再審査を申し立てている。また、取り消し訴訟の提起についても検討している」との理由で、「団体交渉の対応については同11月22日までに回答する」と引き延ばした挙げ句に拒否した。
大阪府労働委員会の救済命令が発せられてから、実に半年以上も放置していた不当労働行為企業の徳島社の富永社長が、突然、「誓約書を手交したい」と代理人弁護士を通じて申し入れてきた。
2019年10月21日付命令は、①組合員2名について他の労働者と同程度の頻度で雇用し就労させること、②同組合員2名に対し2018年3月以降再就労させるまでの間賃金相当額の5割を支払うこと、③団体交渉に応じること、④誓約書の手交を命じた内容で、労働組合法第7条の1号2号3号が認定された。

「府労委命令を放置していると大変なことになりますよ」

確定した救済命令に違反した場合、労働組合法32条は「50万円(命令の日の翌日から起算して不履行の日数が5日を超える場合にはその超える日数1日につき10万円の割合で算定した金額を加えた金額)以下の過料に処する」と罰則を定めている。また、労働委員会の命令は、命令を交付した日から効力が生じるとされている。
世の使用者たちは、労働委員会による審理などを軽んじている風潮がある。不当労働行為が認定され、救済命令が発せられても、知らぬ存ぜぬと放置して逃げている。しかし、最後には委員会命令を履行しなければならなくなるのだ。
昨年から今年にかけて、使用者の不当労働行為を認める救済命令が多く発せられている。
私たち関生支部は、このような人権侵害、使用者による不当労働行為を断じて許さない。今後も権利侵害一掃に向けて断固闘う。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
PDF

デモクラシータイムス
【竹信三恵子の信じられないホントの話】
ヘイトの後に警察が来た~関西生コン事件
←ココをクリック
関西生コン事件ニュースNo.35 PDF
「関西生コン事件」国家賠償請求訴訟 関連記事
OURPLANET(動画)「労働組合の自由を奪われた」関西生コン労組が国賠訴訟←ココをクリック
IWJ 国家賠償請求提訴についての記者会見 2020.3.17←ココをクリック
関西生コン労組、違法捜査と国など提訴 執行委員長ら恐喝容疑巡り「長期勾留は恣意的」 2020年3月17日 20:42 京都新聞←ココをクリック

大阪府労委で組合側の完全勝利命令!←藤原生コン運送不当労働行為事件

またもや、組合側勝利命令!←吉田生コン地位保全等仮処分申立事件

公判が日程変更や中止になっています。確認お願いします。

労働組合やめろって警察にいわれたんだけどそれってどうなの(憲法28条があるのに…) 単行本 – 2020/3/6
連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「?関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
アマゾンでも購入することができます。

こちらから