2.11「建国記念の日」反対!集会

「スガも維新もいらない!競争・強制でなく、命と人権を守る教育を!2.11『建国記念の日』反対!集会」が2月11日、天王寺区民センターで開催され、220人(別途リモート参加12人)が結集しました。

「政権や維新の強権的な新自由主義と教育支配を粉砕しよう」

集会は、辻谷さんと増田さんの司会で始まり、開会のあいさつで山田光一さん(「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク事務局長)は「現政権や維新の強権的な新自由主義の維持・推進と教育支配に対して、さらに多くの市民に事実を伝え、声を上げ、力に変えていくことが必要だ。本集会がそうした闘いの一つとして寄与することができれば幸いだ」と本日の集会の意義を述べました。

「戦前の靖国思想と国権主義の復活に断固反対し、行動することで『命・人権・平和』の市民社会の構築を」

纐纈厚(こうけつあつし)さん(明治大学特任教授・植民地文化学会代表)が、「拍車がかかる国家主義の果てに~”冷たいファシスト”菅首相の危険な罠」と題する講演がおこなわれました。
纐纈さんは講演で「①『建国記念の日』制定に奔走した警視庁特高課長の経歴を有する纐纈やぞうの国会発言から、制定の意図を再検証する。それを”新たな戦前日本”への回帰を志向する典型事例として再確定すること。②『建国記念の日』が靖国思想および国権主義の復元を意図したものであることは明らかだが、それが今日、安倍長期政権とポスト安倍政権である菅政権に受け継がれ、これまで以上にその勢いに拍車がかかっている実態を追うこと。③菅首相の説く『自助・共助・公助』のスローガンは、国権主義に同調・受容しない人々を排除・選別し、国家権力による同調圧力により思想・精神動員を促進する政治手法が赤裸々となっていること。④今日、コロナ禍をも利用して国民動員・統制・ファシズム的手法が、菅政権によって強行されようとしていること。その意味で靖国思想と国権主義が再生産されている現実に直面していること。以上の点を踏まえ、国権主義に対置する民権主義が脅威にさらされていることを自覚しつつ、自由・自治・自律の思想を踏み固め、競争・強制ではなく、命と人権の擁護を第一とする民権主義の鍛え直しが求められていること」などを詳しく述べ、「『建国記念の日』の今日、改めて同祝日日制定に奔走した人物の戦前をも含めた思想と行動から、その政治的意図を再確認すること。そこから本格化した戦前回帰志向、すなわち戦後民主主義と憲法を否定し、戦前の靖国思想の復活と国権主義の蘇生を意図する試みに断固反対し、異議を唱え行動することを通して、『命・人権・平和』を基底に据えた市民社会の構築への機会とすべきに思う」と問題提起して講演を締めくくりました。

「『君が代』不起立が理由の懲戒処分や再任用取消の撤回闘争」

ZAZAからは、奥野さん、梅原さん、松田さん、増田さんと東京の仲間から「君が代」不起立を理由とする懲戒処分や再任用取消の撤回闘争の報告と今後の闘いが示されました。

グループZAZA-ZAZA(ザザ)は「座座」「すわる仲間」というような意味。2012年~2019年の卒業式・入学式で「君が代」不起立を理由に懲戒処分や再任用取り消しを受け、人事委員会や裁判で処分や再任用取消の撤回を求めて闘っている小中高の教職員グループ。

「それぞれの現場の闘争報告と闘争方針」

連帯アピールでは、「子どもたちに渡すな!危ない教科書・大阪の会」の伊賀さん、「子どもをテストで追い詰めるな!市民の会」の志水さん、「どないする大阪の未来ネット」の寺本さん、「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の大村さん、「コロナ生活補償を求める大阪行動」の河住さん(メッセージ)、「森友学園問題を考える会」の木村さんから、それぞれの現場における闘いの成果や課題の報告と今後の闘争方針などの発言がされました。

「春闘勝利をめざして共に闘おう」

関生支部の武谷さんは、関生支部弾圧支援のお礼を述べたあと「昨年は、みなさんの支援行動により、長期勾留を強いられていた、武委員長・湯川副委員長を奪還した。労働委員会の勝利命令や解雇撤回・現職復帰を勝ち取り、反転攻勢に挑んでいる。一方、ストライキなどの労働組合活動を刑事事件とした、昨年の大阪地裁と京都地裁は、関生支部支援の輪が全国に広るなど、闘う労働組合の団結と反撃を恐れた反動判決だったが、有罪判決に強く抗議し、高裁での無罪判決を勝ち取るために全力を尽くす。今年の2月4日には、「白バス事件」といわれている、関生支部への大阪府警の不当な家宅捜査に対する、国家賠償訴訟で大阪高裁が「大阪府警の家宅捜索は違法」と断罪し、一審の棄却を取り消し、逆転勝利した。昨年、提訴した、3府県警への国家賠償訴訟に影響をおよぼすだろう。産別運動つぶし・労組つぶしの弾圧を粉砕し、勝利するまで闘う。今後は、無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、大衆行動で決着をつける。引き続きの支援をお願いする。今春闘に向けて私も保釈条件を言い訳にせず、現場で闘う。春闘勝利をめざして共に闘おう」と闘争報告と今後の闘争方針が述べられました。

「コロナ禍でも萎縮せずに行動したデモ行進」

「どないする大坂の未来ネット」の寺本さんの本集会のまとめと行動提起で集会はお開きとなり、デモ行進に。天王寺区民センターを出発し、谷町筋から千日前通りを、市民への訴えと呼びかけやシュプレヒコール、平和の歌を合唱しながら、最終地点の難波までデモ行進を貫徹しました。コロナ禍でも萎縮せずに実践したデモ行進は、ミナミ周辺の市民に多いにアピールできた行動になりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
<労働裁判が働き手を素通りするとき> ココをクリック
関西生コン事件ニュースNo.50  ココをクリック

日刊深夜快速Vol.3551/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・前編~ ココをクリック

日刊深夜快速Vol.3558/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・後編~ ココをクリック

 
なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

amazonでも購入できます。ココをクリック