関西労働組合交流センター第32回総会

関西労働組合交流センター第32回総会が1月16日、大阪市内で開催され、100人を超える闘う仲間が結集しました。連帯ユニオンからは、関西地区生コン支部が参加しました。

「労組つぶしの弾圧粉砕、改憲・戦争を阻止する闘いに挑む」

関西労組交流センター・木下代表が開会宣言。木下代表は「この1年間の闘いでは、多くの勝利と団結が拡大した。関生の旗開きでは、湯川委員長が『今年は反転攻勢の年にする』とあいさつした。労働組合つぶしの弾圧を粉砕する闘いと改憲・戦争を阻止する闘いを確認して挑もう」と決意を表明しました。

「来賓あいさつ『共闘を拡大して敵と闘い勝利しよう』」

来賓あいさつでは、港合同・中村委員長、関西地区生コン支部・武谷書記次長、全港湾大阪支部・小林委員長、セブンイレブン・松本オーナー、全国水平同盟・久原委員長、泉北住民の会・中川代表、沖縄IJF労働組合の代表者、全国労働組合交流センター・飯田事務局長が、総会の祝辞と「初心に返って、労働組合は一致点で共に闘おう。共闘を拡大して敵と闘い勝利しよう」などとあいさつしました。

「労組交流センターの闘いに確信を持とう!」

議案提起では、木下代表が総括として「①新体制を確立し労組交流センター運動が花開いた年。②闘争に次ぐ闘争で駆け抜けた1年。③青年部と女性部運動の大前進を勝ち取った。④職場生産点にこだわって闘い抜いてきた力。労働者としての時代認識を持ち、粘り強くい職場で訴えていくことの大切さ。⑤労組交流センターの闘いに確信を持とう」など、こ1年間の闘いを振り返り、成果と課題を詳細にわたって提起しました。

「今こそ、階級的労働運動をよみがえらせよう」

続いて、冨山事務局から時代認識として「①新自由主義政策が破産し、資本主義は限界を迎えている。②世界中の支配階級が戦争準備を始めた。戦争だけは絶対に止めよう。③戦争をさせられるのも労働者なら戦争を止めるのも労働者だ。④労働者階級の社会を作るときが来た。⑤今こそ、階級的労働運動をよみがえらせよう。労組交流センターを時代の前面に」など、世界情勢、国内情勢を詳しく分析して、階級的労働運動をよみがえらせるための労組交流センターの位置づけが提起されました。

「労組交流センターの組織拡大を実現しよう!」

次に、深町代表から方針として「①改憲と戦争に反対し、実力闘争で闘おう!②国鉄・関生決戦で階級的労働運動をよみがえらせよう!③3.11フクシマ行動、5.15沖縄決戦、8.6ヒロシマ大行動に大結集しよう!④差別・排外主義と対決して、国際連帯闘争を発展させよう!⑤労組交流センターの組織拡大を実現しよう!」など向こう1年間の方針が提起されました。

「活発な討論が展開された」

会計報告、会計監査報告に続いて質疑応答・討論に入りました。討論では、高槻医療労組、大阪市職員労組、八尾北医療センター労組、奈良教職員労組、関西合同労組などの代表者から発言があり、活発な討論が展開されました。

「改憲が決戦となることは明らかであり、地域に見える闘いにしていこう」

争議支援のカンパ贈呈のあと、議案採択では満場一致で採択。新役員が壇して、それぞれが就任のあいさつと決意を表明しました。木下代表の「中身の濃い、すごい総会となった。改憲・戦争の攻撃、労組解体の攻撃に、関西労組交流センターは先頭に立って闘う。職場・地域で団結を強化する闘いを形あるものにしていきたい。関生支部は、港合同の先輩の闘いを具体化するなど、新自由主義の破産に労働者の怒りが広がっているさなか、昌一金属支部も今春闘はストライキに挑戦する。改憲が決戦となること明らかであり、地域に見える闘いにしていこう。3.11フクシマ、沖縄の闘いに全力で挑もう!」と本総会のまとめのあと、「団結がんばろう!」を参加者全員で唱和してお開きとなりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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関西生コン事件ニュースNo67 ココをクリック
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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)

1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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