2.16 関西国鉄集会
「国鉄闘争と関生弾圧粉砕の力で中国侵略戦争阻止!国鉄1047名解雇撤回!JR復帰!団交開催の判決を!JR融合化・職名廃止・ワンマン化の3月ダイ改阻止!関西生コン支部弾圧粉砕!改憲・戦争阻止!新自由主義を終わらせる階級的労働運動の再生を!」を掲げた「2.16 関西国鉄集会」が2月16日、港区民センターで開催され、120人を超える闘う仲間が結集しました。
「団結を固めて反撃する闘いを、国鉄・関生と共に闘おう」
司会の八尾北医療センター労働組合・灰垣書記長が「国鉄闘争を軸に共に闘おう」と開会宣言。
港合同・中村委員長から開会あいさつ。中村委員長は「3労組共闘が25年を迎えた。動労千葉は35年の果敢な闘いで成果をあげている。港合同は、1970年代の倒産攻撃をはね返し自主生産で闘っている。『受けた支援は運動で返す』との実践を、国鉄闘争の仲間をはじめとする皆さんが関生弾圧の闘いを支えていることに心から敬意を表する。関西生コン支部は、弾圧で大きな傷を負いながらも闘い、無罪判決を勝ち取った。解雇撤回の現場闘争は、クビを切られたら反撃するということが、動労千葉と関西地区生コン支部には根付いている。大阪維新の会の政策は破たんしており、コロナ感染の被害は、維新政治によるものだ。市民のための政治はせずに、税金を好き放題に使っている。万博やIR事業のカジノ建設などに2000億円を公費から出すとのことだ。カジノ、ギャンブルで家を建てたものはいない。維新の政治によって改憲と戦争が進められることを許してはいけない。維新を倒す最前線に、中川いく子さんが泉佐野から立ち上がった。中川いく子ピンク旋風を巻き起こして勝利しよう。団結を固めて反撃する闘いを、国鉄、関生と共に闘おう」とあいさつしました。
「3労組共闘の強化と一歩飛躍した11月集会を勝ち取る」
動労千葉・関委員長から特別報告。関委員長は、国鉄闘争関西集会の開催と結集にお礼を述べたあと「3労組が呼びかけてきた11月集会が25回の節目を迎える。今年の11月集会は、3労組共闘の強化と一歩飛躍した集会を勝ち取る」とあいさつ。続いて、1047名解雇撤回の意義、1047名闘争の前進、新自由主義の崩壊、JR民営化体制の崩壊、3月ダイヤ改正と春闘の闘争方針を述べました。最後に関委員長は「11月集会に向けて3労組アピールを出した。ここに1年間の闘いの力のすべてを結集させて、労働運動変革の手がかりをつかむ前進をしたい。新自由主義を終わらせる闘い、改憲・戦争阻止の闘いの鍵を握っているのは労働組合だ。『闘えば道は開ける』ということは世界の労働者の闘いが示している。労働者こそ社会の主人公だ。運動前進のために、全国の仲間の皆さんの知恵と力を結集してほしい。全国各地での実行委員会の開催を訴える。共に闘おう」と1年かけた11月集会の取組を訴えて報告を締めくくりました。
「最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」
関西地区生コン支部・武谷書記次長から特別報告。武谷書記次長は、日頃の関生弾圧への物心両面にわたる支援と、本日の集会に結集する仲間の支援行動により無罪判決をはじめ多くの成果を勝ち取ったことに感謝を述べたあと「昨今、JRでは、乗客との接触事故が多発し、電車が頻繁に止まっている。これは、市場原理主義を邁進するJRの民営化・合理化による人減らしが原因だ。これを放置すると、尼崎事故のような大きな事故に発展する。関西生コン支部でも組合つぶしにより、分会がなくなった生コン工場では、立て続けに死亡事故が起こっている。職場に労働組合があれば、労働者の安全をチェックして、経営側に厳しく改善を求めて是正することができる。動労千葉の先輩たちの闘い、安全保安闘争の歴史を学び、具体的な行動を実践することが重要だ。大阪広域生コン協組の労働組合つぶしと、資本・権力による産別運動つぶしの弾圧を粉砕し、関生産別運動の再建に向けて、勝利するまで闘う。最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」と述べ、最後に「階級的労働運動の復権と、闘う労働組合の全国ネットワークを実現するために、25回を迎える、11月の労働者集会の成功をめざして、共に闘おう」と訴えました。
「3.9ダイヤ改正阻止本社前行動」と4.24尼崎闘争に立とう」
動労西日本・山田書記長から基調報告。山田書記長は「①世界大恐慌の世界戦への転化。情勢の切迫。②国鉄・関生決戦を基軸に階級的労働運動の社会の前面への登場を。③国鉄闘争・関西地区生コン支部弾圧粉砕決戦の具体的な行動方針」などを詳細に述べ闘争方針を提起しました。最後に山田書記長は「関西地区生コン支部呼びかけの5.28集会とデモの決起」を呼びかけ、「3.9ダイヤ改正阻止本社前行動」「4.24尼崎闘争」の行動を提起しました。
「労働現場の闘争報告と『中川いく子』さん決起の訴え」
決意表明では、高槻医療福祉労働組合・村山委員長、日教組奈良市・有田委員長、関西合同労働組合・黒瀬委員長と中川いく子さん、大阪市職・赤田さん、全学連の代表者が、労働現場の闘争報告と今後の闘争方針などの発言をしました。
中川いく子さんには、維新打倒の任務を果たしてもらうためにも、泉佐野市議選の必勝に私たちは全力をつくしましょう。
「11.6集会に挑戦しよう」
港合同・木下執行委員が集会のまとめ。木下執行委員は「本日は、国鉄攻防決戦を固める集会となった。25年目の11月集会に向かっての組織戦として、改憲と戦争を阻止する闘いが労働組合に問われている。戦争の危機、台湾有事など多くの人が怒りを持っている。動労千葉の闘いや関生の闘いなど、労働組合が結集軸となって関西で闘い、11.6集会に挑戦しよう」とまとめと行動を提起しました。
最後に、木下執行委員のかけ声「団結がんばろう」を参加者全員で唱和して集会はお開きとなりました。
労働組合の団結と行動で、国鉄闘争に勝利し、関生弾圧を粉砕し、維新を打倒しましょう!
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
amazonで購入できます。 ココをクリック