「堺市は不当労働行為企業を放置するな!泉北ニシイ闘争勝利!」1.12集会&デモ

「堺市は不当労働行為企業を放置するな!泉北ニシイ闘争勝利!」1.12集会&デモ(関生支部、関西労総交流センター共催)が1月12日、堺市瓦町公園で開催され、74人の闘う労働者が結集しました。

「集会前の情宣活動で、400枚超のビラ配布」

集会前の午後5時から、堺市役所前で、関生支部と関西労組交流センターが共同で情宣活動を展開しました。ナニワ生コン分会長がマイクを握り、総勢25名の約1時間の行動で、400枚超のビラを配布することができました。

 

 

「堺市行動を闘い、弾圧粉砕!戦争を阻止しよう!」

関生支部・武谷書記次長の司会で集会は開会。武谷書記次長は「元旦行動の藤原生コン社前抗議行動、大阪府警本部前行動に続く、本日の堺市行動を闘い抜こう。労働組合つぶしは戦争への道だ。権力弾圧を粉砕し、戦争を阻止する闘いに立ち上がろう」と行動を提起しました。

「仲間を職場に戻し、勝利するまで闘う決意だ」

関生支部・福嶋執行委員から闘争報告。福嶋執行委員は「泉北ニシイ社、旧堺臨海生コン社は、生コンの適正価格が実現したら非正規を正規雇用すると約束していた。ところが、泉北ニシイ社は、2018年に始まった大阪広域生コン協組の関生つぶしに便乗し、日々雇用の関生組合員を雇い止めした。この会社の行為が、一昨年、労働委員会から不当労働行為と認定され、命令が出されたが、会社は命令を履行しない態度に終始している。さらに会社は、昨年11月にも労働委員会から2度目の不当労働行為が認定され、命令が出されたが、1回目と同様に命令を履行しない態度を取っている。この悪質な泉北ニシイ社に対して労働委員会闘争のみではなく、現場の行動を展開して、日々雇用の仲間を職場に戻し、勝利するまで闘う決意だ」と闘争報告と闘争方針を示し、勝利するまで闘う決意を表明しました。

「泉北ニシイ闘争勝利!戦争を阻止する!」

本集会に駆けつけてくれた仲間からの連帯あいさつ。全港湾大阪支部・小林委員長、関生支部・大阪Cブロックの代表者、関西労組交流センター共同代表の深町さん、関西合同労組の黒瀬委員長、連帯ユニオン近畿地区トラック支部・広瀬委員長が、それぞれの現場の闘争報告と闘争方針を示し、「大阪広域生コン協組の関生支部つぶしと、権力弾圧をはね返し、泉北ニシイ闘争に勝利するまで共に闘う!」「岸田政権を打倒し、戦争を阻止する闘いに立ち上がろう!」など共に闘う決意が表明されました。

 

「闘う労働組合を甦らせる団結と力関係をはっきりさせよう!」

関西労組交流センター共同代表の木下さんが本集会のまとめ。木下代表は「堺行動は、一昨年から数えて4回目だ。始めたときには少数だったが、本日は多くの仲間が結集している。関生と共に関西労組交流センターは闘う。戦争に向かわせない闘いに立つ。岸田首相は、安保関連3文書を閣議決定するなど、国会に諮らず、戦争に向かう体制を5年以内につくるとしている。その戦争国家づくりのために、労働組合を弱体化し、関生のような闘う労働組合の壊滅を狙ったが、私たちは団結を崩さず闘う戦線を広げた。闘う労働組合を甦らせる団結と力関係をはっきりさせよう!」とまとめと行動を提起しました。
最後に、木下代表のリードで「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して、デモ行進に挑みました。

「市民らから注目を浴びたデモ行進」

デモ行進は、会場の瓦町公園を出発し、大阪地裁堺支部、堺市役所、大阪地検堺支部、堺ハローワークを通るコース。旗や幟がはためき、関西労組交流センターの仲間の太鼓や鉦の軽快なリズムと、女性の仲間の元気あるデモコールのデモ隊に、沿道を行き交う市民らから注目を浴びました。合同庁舎や市役所の窓からデモを眺める職員や歩道の市民らが、デモ行進にスマホをかざす姿が印象的でした。

「岸田政権打倒!戦争絶対阻止!」
解散地点の大阪地検堺支部・堺ハローワーク前の広場で、関生支部・福嶋執行委員がリードする「岸田政権打倒!戦争絶対阻止!団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して本日の集会デモはお開きとなりました。
近畿2府4県から、多くの仲間の皆さんの集会デモ参加に感謝します。関生支部は、関西労組交流センターとの共同行動を展開して、大阪広域生コン協組の労働組合つぶし、警察・検察の権力弾圧を粉砕し、泉北ニシイ闘争勝利、戦争国家づくりを粉砕するために全力で闘います。引き続きのご支援をお願いします。

3月は3月2日に大津1次事件、3月6日には和歌山事件でそれぞれ判決が言い渡されます。判決を見据え、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない2・18全国アクション」を2月18日、13時30分より豊崎西公園で開催します。お時間のある方はぜひご参集ください。

 

 

 

 

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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