3.19全関西狭山集会
「狭山再審棄却許すな!」3.19全関西狭山闘争集会(主催、全国水平同盟・関西労組交流センター)が3月19日、富田・三角(富寿栄)公園で開催され、80人の闘う労働者・市民が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。
「狭山闘争の勝利をめざして共に闘おう!」
全国水平同盟・村山事務局の司会で集会はスタート。村山さんは「石川さんが逮捕されてから60年。狭山再審棄却を許さない闘いと狭山闘争の勝利をめざして共に闘おう!」と開会宣言しました。
「全ての刑事事件の無罪を勝ち取るために全力をつくす!」
連帯挨拶では、関生支部・武谷書記次長が、日頃の関生弾圧への物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと「3月2日の大津地裁、湯川委員長の実刑4年を含めた有罪判決を厳しく糾弾する。3月6日の和歌山事件控訴審では、逆転無罪判決を勝ち取れたのは、仲間のみなさんの支援行動のおかげだ。関生支部は、滋賀事件、京都事件をはじめ全ての刑事事件の無罪を勝ち取るために全力をつくす。高裁無罪判決の勢いで、高槻市議選に勝利しよう!」と挨拶しました。
「実力闘争で賃上げを勝ち取る!」
港合同・木下執行委員は「全国水平同盟の仲間の部落差別を使った分断攻撃と、狭山再審棄却を許さない闘いに敬意を表する。港合同は、岸田政権の戦争を止める闘い、労組弾圧を許さない闘いを継続している。関生の大津地裁判決では、重々しい気分で帰ったが、大阪高裁判決では意気揚々と引き上げた。関生と支援労組の粘り強い闘いが無罪を勝ち取った。23春闘では、大手は満額回答と謳っているが労組は何もしていない。闘う労働組合は、闘いにより賃上げをめざしている。労働者は団結と行動で賃上げを勝ち取るのだ。私の職場では、スト権を確立した。組合員の期待に応え、実力で賃上げを勝ち取る闘いに挑む。関生は勝利を獲得しつつ戦争を止める反撃の闘いに挑んでいる。港合同は、ストライキで闘う。社会を根本から変える闘いを共に闘おう!」と挨拶しました。
「狭山闘争に勝利し、部落解放闘争をよみがえらせよう!」
全国水平同盟・久原委員長の基調報告。久原委員長は「❶ウクライナ戦争を止めろ、米日帝の中国侵略戦争阻止、国際反戦闘争の爆発で戦争を止めよう。❷戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう。❸強制執行攻撃を粉砕した三里塚のように闘おう❹関西生コン弾圧を粉砕し、闘う労働組合をよみがえらせよう。❺狭山再審棄却を許すな、狭山闘争の大爆発で戦争・差別・分断の岸田政権を打倒しよう❻狭山闘争に勝利し、部落解放闘争をよみがえらせよう」などを詳細にわたり提起しました。最後に、久原委員長は「村山ゆう子さんと一緒に戦争反対、狭山再審棄却阻止、民営化・更地化反対の声をあげていこう!」と行動提起して基調報告を締めくくりました。
「差別に満ちたでっち上げ事件が明らかとなった」
全国水平同盟第・平沼事務局長の狭山現地調査報告。平沼事務局長は「現地では、石川さんの歩いたルートや殺害現場、目撃者からの証言などを調査したところ、警察のストーリーとは、つじつまが合わないことばかりだった。差別に満ちたでっち上げ事件が明らかとなった」と報告しました。
「いのちを守り、戦争を阻止する闘いを高槻から作りあげる!」
三里塚強制執行弾劾アピールが全学連の代表者から「市東さんの農地を奪う不当な強制執行攻撃に全力で闘った。この闘いを広げる」と提起。そして、高槻医療福祉労働組合の村山ゆう子委員長から特別アピール。村山委員長は「いのちを守り、戦争を阻止する闘いを高槻から作りあげる」と高槻市議選勝利の決意を表明しました。
「団結すれば、問題解決できることを確信している!」
全国水平同盟第の各地からの決意表明では、高槻支部、西郡支部、崇仁・東三条支部、東京・杉並支部の代表者から、闘争報告と今後の闘争方針が示されました。
関生支部・大阪Bブロック代表者は「北摂地域では、関生の5つの争議をみなさんが共に闘ってくれていることに感謝する。団結すれば、ひとつひとつ問題解決できることを確信している。袴田さん、石川さん、湯川委員長は無罪だ」と訴えました。
「労働者が戦争を拒否すれば戦争を止められる」
関西労組交流センターの深町代表が集会のまとめ。深町代表は「今日はデモ日和だ。戦争には、労働者が駆り出される。差別・分断攻撃を粉砕しよう!」と提起したあと、深町代表のリードで「団結ガンバロー!」を全員で唱和してデモ行進に挑みました。
「男性3人の学生が、飛び入りでデモに!」
旗や幟がはためき、太鼓や鉦の軽快なリズムと元気いいデモコールのデモ隊は、富田地域の沿道を行き交う市民らから注目を浴びました。
団地のバルコニーから手を振って声援を送る市民、沿道から手を振り激励する市民らの姿が見られました。地域に暮らす男性3人の学生が、デモに飛び入りで参加していたのが印象的でした。
最終地点で、平沼事務局長がリードする「団結ガンバロー!」を全員で唱和して、デモ行進はお開きとなりました。
狭山再審棄却を許すな!狭山闘争の大爆発で戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう!
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
お問い合わせはコチラ ココをクリック
ー 公判予定 ー
4月19日 コンプライアンス二次事件 大津地裁 | 10:00~ |
---|---|
5月11日 京都3事件 京都地裁 | 10:00~ |
関西生コン事件ニュース No.88 ココをクリック3月29日発行 関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.87 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.86 ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
amazonで購入できます。 ココをクリック