国鉄闘争全国運動6.18全国集会

「国鉄1047名解雇撤回!」「井手JR西元会長・深澤JR東社長を法廷に」を掲げた「国鉄闘争全国運動6.18全国集会」が6月16日、東京・江戸川区総合文化センターで開催され、670人超の闘う労働者が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。

「国鉄闘争に決着をつけるための行動に立とう!」

司会の動労千葉・佐野書記次長と三浦半島地区教祖・葛本さんが開会宣言。佐野書記次長は「国鉄闘争は、当事者の果敢な闘いと多くの仲間の支援行動により前進している。JRに責任を取らせ、国鉄闘争に決着をつけるための行動に立とう!」と行動を提起しました。

「完全勝利をめざして共に闘おう!」

国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんの開会挨拶。金さんは、長年にわたる国鉄闘争を振り返り、成果の確認と課題を示しました。韓国建設労組への異常な権力弾圧などの情勢を話したあと「国鉄闘争完全勝利をめざして共に闘おう!」と訴えました。

「現場で闘う仲間からの連帯挨拶」

連帯の挨拶では、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さん、改憲・戦争阻止!大行進の洞口朋子さん、入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の福島尚文さんが、それぞれの闘争を報告し、新たな闘争方針を示し、国鉄闘争を共に闘う決意を表明しました。

「すべてを11月集会結集につなげて共に闘おう!」

動労千葉・関道利委員長の基調報告。関委員長は、日頃の国鉄闘争支援に感謝を述べたあと「❶サミット粉砕闘争と戦争情勢。❷国会情勢と反戦・反核闘争を8.6ヒロシマへ。❸GX法案、春闘・連合問題。❹鉄分割・民営化がもたらしたもの。❺鉄闘争の意義、11月集会が重要」などの項目を詳細にわたり話し、行動を提起しました。そして、関生が弾圧粉砕に反転攻勢に打って出ている現場闘争を話し、動労千葉の闘いでは、組織を拡大した成果を報告。最後に、関委員長は「地道に闘いを進めるということが重要だ。それが一挙に事態を動かす力にもなる。一歩ずつ、しかし大胆に、すべてを11会結集につなげて共に闘おう!」と提起して基調報告を締めくくりました。

「高裁判決を労働現場で活用し、組織を拡大しよう!」

関生弾圧との闘いでは、武谷新吾書記次長が、この間の関生弾圧への物心両面の支援にお礼を述べたあと「和歌山広域協事件・無罪判決の意義」と題して、3月6日控訴審で逆転無罪判決を勝ち取り、検察側が上告を断念し判決が確定したことを延べ、「❶和歌山地裁一審判決の要旨。❷高裁判決の要旨。❸違法性阻却事由についての判断。❹高裁判決の意義」を話しました。そして、「産業別労働組合である関生支部は、業界企業の経営者・使用者あるいはその団体と労働関係上の当事者に当たるというべきだから、憲法28条の団結権等の保障を受け、これを守るための正当な行為は、違法性が阻却される」「それが暴力の行使を伴うなど、不当な行為に及ぶものでない限り、労働組合が団結権を守ることを目的とした正当な行為として、労組法1条2項の適用または類推適用を受ける」などの高裁判決が示し、「この判決を労働現場で活用し、組織を拡大しよう!」と提起しました。最後に、武谷書記次長は「11月集会では、会場を労働者であふれさせよう!」と11月集会の結集を呼びかけました。

「会社側の不当労働行為を粉砕し、勝利するまで闘う決意だ!」

続いて、関生支部組合員から現場闘争の報告。関生組合員は「高裁無罪判決が出て、大阪広域生コン協組が脅威を抱き、新たな関生潰しの攻撃がかけられている。4月に、私が所属する生コン会社の経営者から、組合脱退を告げられた。私は『組合は脱退しない』と拒否すると経営者は『明日から自宅待機』と通告された。業務命令の名の下の自宅待機は、明らかな不当労働行為だ。この組合脱退強要と自宅待機の不当労働行為を粉砕する闘いに挑んでいる。背景にある大阪広域生コン協組を許すことはできない。勝利するまで闘う決意だ」と闘争報告と勝利するまで闘う決意を表明しました。

「1047名闘争に勝利するまで闘う!」

「1047名解雇撤回闘争」では、動労千葉・中村仁副委員長、顧問弁護団・藤田正人弁護士、国鉄闘争全国運動事務局の白井徹哉さんから、現場闘争、法廷闘争、全国運動闘争の報告と闘争方針が示され、勝利するまで闘う決意が表明されました。

「海外の仲間からの集会メッセージ」

東京交通労組の大木勇次さんのカンパアピールの次に、海外からのメッセージ。全国鉄道労働組合チェミヨンホ委員長(ビデオメッセージ)、民主労総ソウル本部・キムジノク本部長、全国鉄道労総組合ソウル地方本部、中国鉄道労働者連合会から、集会メッセージが寄せられました。

「JR職場の大合理化との闘い!」

「JR再編攻撃との闘い」では、動労千葉・渡辺剛史書記長、動労西日本・山田和広書記長、動労総連合新潟・杉野彰委員長、動労総連合水戸・照沼靖功委員長が闘争報告と闘争方針を示し、JR職場の大合理化を粉砕し、勝利するまで闘う決意が表明されました。

「JRの廃線化攻撃を粉砕する!」

久留里と地域を守る会・三浦久吉代表から、廃線化攻撃の闘いが報告され、地域と職場が一体となった闘いでJRの廃線化攻撃を粉砕すると闘う決意が表明されました。

「11月集会の組織化に全力をつくし、大成功を勝ち取ろう!」

特別アピールでは、動労千葉・田中康宏前委員長から、国鉄分割・民営化から現在までの闘争の成果と課題と戦争情勢が詳しく述べられました。そして、「今年の11月集会の組織化に全力をつくし、大成功を勝ち取ろう」と訴えがありました。

「職場・地域からの闘争報告」

職場・地域からの闘いの報告では、奈良市従業員労働組合の吉谷宏子さんが「懲戒解雇撤回闘争、高裁逆転勝利判決!」、コンビニ関連ユニオン・河野正史委員長が「長野県労働委員会勝利!ストライキでセブン・イレブンに救済命令を履行させた!」、8.6ヒロシマ大行進実行委員会の壹貫田康博さんが「ヒロシマG7サミット粉砕の闘いと8.6ヒロシマ行動の呼びかけ」、全学連の代表者が「三里塚・サミット弾圧粉砕の闘い、継続した現場闘争で全員奪還した」などの発言がありました。

「国鉄1047名解雇撤回!関生弾圧粉砕!11月集会に1万人の結集を!」

関生支部が要請した「高槻生コン闘争」署名を会場で署名していただいた464筆が、関委員長から武谷書記次長に手渡されたあと、港合同・木下浩平執行委員の集会まとめ。最後に、木下執行委員のリードで「国鉄1047名解雇撤回!関生弾圧粉砕!11月集会に1万人の結集を!団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して、集会は幕を閉じました。

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
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待望の新刊
検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性

A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。

[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)

割引価格あり。

お問い合わせは sien.kansai@gmail.comまで。