大津第1次事件控訴審公判「集会&デモ行進」

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大津第1次事件控訴審公判が5月22日、大阪高裁で開かれました。公判前段の集会&デモ(主催、労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会)には、65人の労働者・市民が結集しました。

「大津第1事件の無罪を勝ち取るぞ」

集会に先立ち、西天満若松浜公園を出発し、裁判所を一周するデモ行進。関生支部・西山執行委員の開始宣言でデモ行進はスタートしました。旗や幟がはためき、ポテッカーなどを掲げたデモ隊、関生支部組合員のアジテーションとデモコール。「裁判所は労働運動を犯罪にするな!」「憲法28条を守れ!」「公正な判断を行え!」「完全無罪を勝ち取るぞ!」などのデモコールが西天満・裁判所周辺に響き渡り、周辺を行き交う会社員や市民に注目を集めました。

「本日、無罪を勝ち取り、次ぎに進もう」

デモ行進を終え、西天満若松浜公園で判決公判前段集会を開催しました。集会は、全港湾大阪支部の佐久原書記次長の司会でスタート。労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会の小林代表(全港湾大阪支部委員長)が主催者挨拶。小林代表は結集した仲間に仲間に感謝を述べたあと「労働者のためのコンプライアンス活動が犯罪だと、どう考えてもおかしい。裁判所は正当な判断を出すべきだと、本日の公判に臨もう」と提起しました。

「湯川委員長の実刑4年をひっくり返すために声をあげよう」

関生支部の細野書記長は、結集した仲間に感謝を述べたあと「大津第1次事件控訴審は、11月に判決が出される予定だ。その前に、大津第2次事件控訴審の判決が6月9日にある。大津地裁は反社としてお金を取ることが目的などと偏った判決を出した。この事件を大阪高裁が労働組合活動の事件と見るのかが問われている。この間の刑事事件で大阪高裁は労働組合活動とした判断が出されており、メディアも相次ぐ無罪判決に、警察・検察の不当弾圧ではないかと報道しているなど大きく変わりつつある。皆さんの支援おかげだ。湯川委員長の実刑4年をひっくり返すために声をあげよう」と行動を提起しました。

「この歪んだ社会を変えていこう」

集会に駆けつけた仲間から連帯挨拶では、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の服部共同代表が「京都、滋賀から確定無罪を勝ち取る。大津事件では、コンプライアンス活動が犯罪とされているが、コンプライアンス活動は労働者の問題だけではなく、市民生活にも影響を与えるものだ。歪んだ社会を直すことが大事だ。お金を持っている者だけが優遇されてきた安倍政権。この歪んだ社会を変えていこう!」
関生支援・東海の会の代表者は「関生弾圧事件では、毎回、傍聴に参加している。そして、毎年、関生の生の声を聞く集会を開いている。労働組合活動を犯罪にするというのは、明らかな労働組合潰しだ。勝利に向けてみなさんと共に闘う!」。
大阪全労協の南議長は「この間、関生弾圧事件で無罪判決が続いているなか、裁判官の資質が問われているのでないか。私たちが裁判官を注視しよう!」。
佐久原書記次長のカンパアピールをはさんで、なかまユニオン、教育合同労組、ケアワーカーズユニオン、きょうとユニオン、朝鮮総連、Xバンドレーダー基地反対京都連絡会、全港湾大阪支部の代表者が発言し、関生弾圧粉砕の闘いに連帯するなどの決意表明がされました。

「私たちは無罪だ」

当事者からは、3人の関生支部組合員が発言しました。「私たちは無罪だ」「完全無罪を勝ち取る!」と決意が表明されました。
そして、大阪高裁に向けた大阪全労協・南議長がリードするシュプレヒコールを参加者全員が発して、傍聴券の抽選に挑みました。

 

「多くの証拠が採用された」

公判後の報告集会では、弁護団から中井雅人弁護士が「多くの証拠が採用された。吉田美喜夫氏の意見書をはじめ複数の学者の意見書・鑑定書が、そしてコンプライアンス・シンポなど新しい証拠が採用されたことで、無罪に向けて大きく前進した」。
永嶋靖久弁護士は「大津事件は無罪にしなければならない。無罪を勝ち取る。11月の判決公判に結集を」と、それぞれコメントしました。

「運動で形成を変える」

関生支部・湯川委員長は、判決公判に駆けつけてくれた仲間に感謝を述べたあと「23年3月に実刑判決が出され、弁護団の奮闘で本日を迎え、こちら側の証拠を採用すると審理に入った。これからもしっかり運動をつくって闘っていく。二度と労組や市民団体を弾圧させない仕組みをつくる。国際連帯で、弾圧ができない運動を展開する。運動で形成を変えるために、みなさんと力を合わせて闘う」と判決公判集会をまとめました。
本日の判決公判、デモ、集会に駆けつけてくれた仲間のみなさん、ありがとうございました。
6月9日(月)大津第2次事件控訴審判決公判が14時30分からあります。この日も前段に集会デモを開催します。
11月18日(火)大津1次事件控訴審判決公判が14時30分から開かれます。みなさんの結集を呼びかけます。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】
ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

6月 9日     大津2次事件(判決)    大阪高裁 14:30~
6月26日    国賠裁判        東京地裁   14:0~