2月22日、大津地裁にて関生支部弾圧をめぐる、恐喝未遂事件の第9回公判が開かれました。
前回に引き続き、検察側の証人尋問です。午前中の証人は、建設会社の事業推進部でコンプライアンスの窓口をしている人物です。午後からは、生コン協同組合の元理事長です。
証人尋問の特徴点
今回の証人尋問の特徴点と解説を永嶋靖久弁護士がまとめてくれました。
午前中は、建設会社で組合役員とコンプライアンスの窓口になっている人物。この証人は、「組合役員の申し入れを受けた」と証言しているだけなのに、裁判官は「組合役員が協組の生コンを購入して欲しいのだなと、内々に感じたのですね」と証人の推測に焦点をあてていたこと。
午後からの証人は、「連帯の組合員がいる会社では、運賃が高いから生コンも高くなる」と、検察官が誇らしげに証言させている。これは、労働者の権利や条件を向上させることがダメだと言っていることであり、それは裁判官も一緒であることなど、今回の公判の特徴点を述べました。
異常な事件・逮捕・勾留・公判
また、今回の事件の異常性について永嶋弁護士は、「この事件は、昨年の7月から始まっているのに今年の2月にも多くの組合員を逮捕している。一つの事件で共犯者が、5回に分けて逮捕されるのはおかしい」と述べ、さらに、①一つの事件での分割逮捕②名前がずっと前からわかっているのに、わかっていないふりをする③一人の人を起訴から3ヶ月あけて起訴する。と異常さを強調し、「起訴したらすぐに再逮捕するのが普通」「再逮捕についても、検察は2月、3月と言っていたのに、次は4月と言っている。そんなやり方をしていたら、ずっと保釈できない」と県警と地検の異常さを非難。
最後に永嶋弁護士は、「私もこの事件は無罪だと思っているが、有罪か無罪かは別の問題で、この異常な事態を滋賀県警と大津地検がおこなっている。それを大津地裁が認めていることが大きな問題。このような異常さを広く暴露することが重要」と締めくくりました。
私たちは、弾圧弁護団の問題提起を受けて、それを具体的な行動で示すことが求められています。県警・地検・裁判所が一体となった、労働組合つぶし・産別運動つぶしをはね返し、仲間を早期に奪還する闘いを展開しましょう。
第12回 公判
日時:2019年3月25日 10:00~17:00
第13回 公判
日時:2019年3月26日 13:20~17:00
第14回 公判
日時:2019年3月27日 10:00~17:00
第15回 公判
日時:2019年3月28日 10:00~17:00
場所:大津地方裁判所
第2回 公判
日時:2019年5月15日 10:00~
場所:大阪地方裁判所 大法廷 201
第1回 公判
日時:2019年2月28日 11:00~12:00
場所:大津地方裁判所
労働組合つぶしの大弾圧許さない!
3.10集会
日にち:2019年3月10日(日)
時 間:14:00~16:00 開場:13:30
場 所:大阪市立西区民センター
労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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