本日は証人尋問です。前回は、検察側による映像での組合員が妨害している行為を立証するものでした。しかし、その映像に映っていたのは、現場で車両の前に立ちふさがっていたのは、植田組や関西宇部、宇部三菱の社員であったり会社側が前に立っている様子でした。

証人審問で主尋問と反対尋問で話した内容は…

今回は、その映像を検察側の証人が解説して立証することが目的でした。不思議なのは、証人(植田組総務部長)は、全部の現場を自分の目で見たわけではないことです。
それなのに、さも見たかのように、「車両が出てきて運転手の前に組合員が立ちはだかりました。業務が妨害されました。次の車両の運転手も」などと証言したのです。
本来、証人は、自分が見たことや言われたことを証言するのが役割なのに、反対尋問で証人は、「直に見ていない部分が多い」などと答え、証人の信憑性が疑われることを暴露しました。
また、証人は主尋問で「出荷を試みたけれども妨害された。立ちはだかれて妨害された」と証言しました。しかし、反対尋問で弁護人から「出荷をしようとして配達先は決まっていたのか?」との尋問に証人は、「決まっているような、決まっていないような」などと証言。
車両の前に立ちはだかったのは、会社の人ばかりでは?」と弁護人が証人に尋ねると、「はい」と答えています。
組合員は、車両の運転席側とか、車両の斜め前にいてビラを渡そうとしていたのでは?ストライキだから協力してくれと話しかけたのでは?前にいたのは、むしろ会社の人でしょ」との弁護人の尋問に証人は、「はい」と答え、結局は認めたのです。
何人くらいいましたか?5人未満ですか?10人いましたか?」との弁護人の尋問に証人は、「複数人」「5人くらい」「うーん」などと証言し、全ての現場を見ていないことから人数がわからないことを露呈した内容でした。
反対尋問による証人の証言からは、車両の前に管理職が「ストライキで妨害されたんだ」と自作自演するための打合せを、12月8日金曜日のスト通告のあとに行っていたことがうかがえました。
今回は、業務が妨害されたという「証拠」をつくるために、実際は仕事がないのに、積んで出ようとしたとか、場内に入ろうとしたと認めざるを得ないことがポイントであり、ストライキが威力業務妨害だとの検察の根拠は薄弱していることが明らかになったのではないでしょうか。

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「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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