「関生弾圧を考える神奈川の会」結成総会

かながわ県民センター

「関生弾圧を考える神奈川の会」結成総会が9月10日、かながわ県民センターで開催され、90名超の参加者が結集しました。

総会は、原田章弘さん(よびかけ人/朝鮮人強制連行真相調査団・共同代表)の開会で始まりました。
原田さんは「労働組合の組織率が低下していることが大問題だ。本会では関生の運動や弾圧に学び、関生支援により労働組合の将来を考えることが重要だ」とあいさつしました。

「よびかけ人からの基調報告」

高梨晃嘉さん(よびかけ人/共同行動のためのかながわアクション代表世話人)から、基調報告が提起されました。
第1は、私たちの社会で今、起きている『関西生コン弾圧事件』とは何か、についてあらためて私たちは正しく知ること、そして多くの人にこの弾圧事件及び問題点を知らせ、一緒に弾圧事件を考え、一緒に『弾圧やめろ』の声を挙げていこうという働きかかけを今後とも私たちは周りの人々へし続けていこう、ということです」
第2は、私たちは『関西生コン支部』の組合活動(過去及び現在)を正しく知り、権力の弾圧の狙い、弾圧の構造が労働組合つぶしにあることについて、あらためて認識(学習)し直そう、そして何よりも自分の問題として捉え返そう、ということです」
第3は、私たちは、『関西生コン支部』をなぜ支援するのか、関生支部のこれまでの闘いは何を目的に闘われてきたのかを知り、そして関生支部への弾圧をやめさせるためには、私たちが、もう一度、憲法28条の労働者の団結権をはじめ労働基本権について学び直そう、ということです」
第4は、警察・検察など権力を牽制し、『関生支部』への弾圧をやめさせるために、私たちは何をなすべきか、何ができるのか、の意見交換を深めていくとともに、関生支援共闘活動への積極的に参加していこう、ということです」
第5は、差別と分断のない職場・地域づくりのために、労働や現場の実態、地域の実情とそこでの闘いに学び、労働運動の復権(再構築)に取り組む、ということです」との提起に参加者全員が拍手で確認しました。

「弾圧を粉砕し勝利するまで闘う-反転攻勢へ」

関生支部から武谷書記次長が、この間の物心両面にわたる支援に感謝を述べたあと、関生支部の歴史として産業別運動が前進すると弾圧される。今回の資本と権力が一体となった弾圧の異常さや違法性など、産別運動つぶし・労働組合つぶしの実態が話されました。
また、関生支援の輪が全国に広がった成果として、今年の5月と6月に640日以上の長期勾留を強いられていた、武委員長と湯川副委員長を奪還したこと。昨年末から労働委員会勝利命令や仮処分勝利命令などが続き、反転攻勢に挑むとの発言がありました。
さらに、「労働基本権を守るための闘い」として、警察・検察による組合脱退強要の不当労働行為、事件を細分化して再逮捕を繰り返す恣意的勾留、組合事務所の立ち入り禁止や組合員との接触禁止など労組活動をさせない保釈条件、国賠訴訟の証人尋問前に逮捕・勾留する裁判の妨害など「労働組合活動の自由を奪う」ことに対する国家賠償請求訴訟を提訴したとの報告がありました。
最後に「当事者として、弾圧を粉砕して勝利するまで闘う。今後は、無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、最終的には大衆行動で決着をつける。引き続きの支援をお願いしたい」と述べ報告を終えました。

「各界からの連帯あいさつ」

連帯のあいさつでは、小原慎一さん(神奈川平和運動センター関西生コン労組を支援する会副代表)から「労働者の権利を行使するために、職場には労働組合が必要だ」。
杉浦弘子さん(ドキュメンタリー映画『棘』~ひとの痛みは己の痛み~監督)から、「1月に『棘』の上映会をここ横浜で開催した。全国各地に上映会が広がっている。武委員長が映画を観たのかが気がかり」。
労働運動の現場から、小平大介さん(日本郵政グループ労働組合)「関生運動を学び、それを実践して労働現場に活かせたい」と発言がありました。

「労働運動の再生・発展を目指す」

小島正さん(結成準備会委員)から役員が提案され、満場一致で承認されたあと、総会のまとめとして、品川孝司さん(結成準備会委員/改憲・戦争阻止!大行進事務局)から、「関生支援を通して、労働運動の再生・発展を目指そう」と問題提起がありました。
船木明貴さん(よびかけ人/改憲・戦争阻止!大行進神奈川よびかけ人)の「団結がんばろう」を全員で唱和して総会はお開きとなりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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労働組合やめろって警察にいわれたんだけどそれってどうなの(憲法28条があるのに…) 単行本 – 2020/3/6
連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「?関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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