万博協会に「持続可能性に配慮した調達コードに係わる通報・7回目」
関生支部は12月27日、万博協会(咲洲庁舎)に「持続可能性に配慮した調達コードに係わる通報」を行いました。第1回2月13日、第2回3月13日、第3回3月29日、第4回5月28日、第5回9月17日、第6回12月16日に続く第7回目の通報です。
「第7回目の通報」
第4回目までは、万博協会の担当職員と日程調整して面談を続けてきましたが、第5回目と第6回目の通報は、この間の面談で議論し、万博協会の担当者からの指摘を受け、それを充足(修正・挿入)した書面を通報窓口に担当者宛にメール送信しました。万博協会の担当職員は、必要であれば面談を行うとしています。
「12月27日付、博覧協会通報コードへの通報内容」
(3)人権
3.1国際的人権基準の遵守・尊重
3.2差別・ハラスメントの禁止
(4)労働
4.1国際的労働基準の遵守・尊重
4.2結社の自由、団体交渉権2.「6.調達コード不遵守と負の影響の因果関係」
「4.2結社の自由、団体交渉権」に、「サプライヤー等は、調達物品等の製造・販売等に従事する労働者に対して、組合結成の自由及び団体交渉の権利といった労働者の基本権を確保しなければならない」と示されているが、大阪広域生コンクリート協同組合に加盟している十数社の企業は、これを不遵守している企業である。
都道府県労働委員会の救済命令を履行しない、労働組合が求める団体交渉を開催しない企業の行為は、労働者で組織される労働組合の権利を侵害している。
憲法で保障されている結社の自由、労働基本権が侵害されたままであれば、他の労働組合への負の影響を及ぼすことは明らかである。3.「7.通報者が期待する解決策」
大阪広域生コンクリート協同組合に加盟する企業で、大阪府労働委員会から命令が出された企業に、大阪府労働委員会(初審命令の履行義務)や中央労働委員会(労働委員会の認定・命令が確定)の命令を速やかに履行することを、大阪広域生コンクリート協同組合の執行部に働きかけることを求める。4.「9.他の紛争処理手続において係争中の案件又は本通報受付窓口業務における手続が行われている案件に該当するか否か(該当する場合はその具体的内容)」
持続可能性に配慮した調達コード(第2版)の「1.趣旨」に記されている、この「持続可能性に配慮した調達コード」においては、上記目的の下、持続可能性に関わる各分野の国際的な合意や行動規範(「持続可能な開発目標」、「国連グローバル・コンパクト」、「パリ協定」、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」、「世界人権宣言」、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」、「ILO多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言(ILO中核的労働基準を含む)」、「OECD多国籍企業行動指針」など)を尊重し、法令遵守を始め、地球温暖化や資源の枯渇などの環境問題や人権・労働問題の防止、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現、公正な事業慣行の推進や地域経済の活性化等への貢献を考慮に入れた、持続可能な社会の実現に向けて実行可能で最良の調達を実現するための基準や運用方法等を定める。
と示されている。
本件では、特に、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」が主な要因になると思われるので、検討を求める。
また、「3.持続可能性に関する基準」(1)全般の1.1法令遵守、1.2通報者に対する報復行為の禁止、1.3通報受付対応の体制整備、(3)人権の3.1国際的人権基準の尊重、3.2差別・ハラスメントの禁止、(4)労働の4.1国際的労働基準の遵守・尊重、4.2結社の自由、団体交渉権を検討していただきたい。
「4 物品別の個別基準」(3)の調達コードの遵守体制整備の検討を求める。5.最後に
通報コードに関しては、当初、咲洲の事務所で担当者との面談で、大阪広域生コン協組に加盟している生コン企業の労働委員会からの不当労働行為認定や関生支部への弾圧(刑事事件)などを記載した書面(万博協会通報コード(3)(4)(5))を提出していることはご存じのことと思います。
お忙しいことと思いますが、今回の新たな労働委員会からの不当労働行為が認定され救済命令が出された事実を確認していただき、先に提出した書面を照らし合わせたうえで、判断していただくようお願いします。
「処理開始案件の審査が行われる?」
今回の通報は、万博協会から「通報受付対応事務局および通報対応アドバイザー」と検討したところ処理手続きを開始するか否かを判断するためとして、「❶通報者が考える不遵守の具体的事実及び当該不遵守の対象となる調達コードの条項❷調達コード不遵守と負の影響の因果関係❸通報者が期待する解決策の提供」を求められたことから、通報者(関生支部)は12月27日、万博協会に対して回答を提出しました。万博協会側は、通報者(関生支部)の回答書面を受領したと返事がありました。
万博協会は今後、通報フォームを受領してから処理開始案件の審査が行われるとしています。
「通報の概要がウェブサイトで公開される」
万博協会の担当職員から9月18日、受領したことに加えて「今後、原則として5営業日以内に、本通報が、公益社団法人2025日本国際博覧会協会『持続可能性に配慮した調達コードに係わる通報』に係わる通報受付窓口において処理対象となるか否かを、審査及び決定します」と返信がありました。
また、「貴殿の通報の概要は、ウェブサイトにて公開されることとなります」とも添えられていました。
「新たにウェブサイトが開設した」
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会「持続可能性に配慮した調達コードに係わる通報」受付対応要領が、ホームページにアップされています。ぜひ、ご覧になってください。
新たに7月3日から、博覧協会「持続可能性に配慮した調達コード」のウェブサイトが開設していますので、こちらもご覧ください。 ココをクリック
持続可能性に配慮した調達コード(第3版)の6ページ「1.趣旨」には、「世界人権宣言」や「国連ビジネスと人権に関する指導原則」「SDGSの実現に向けて」など具体的な内容が記載されています。
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』予告編一覧 ココをクリック
そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。【予告編 『労組と弾圧』】 ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~4月10日(木)
名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック 個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約 1月末日
第2次集役 2月末日
最終週役 3月末日
送 り 先:〒101ー0062
東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
フォーラム平和・人権・環境気付
関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
TEL:03ー5289ー8222
【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック
ー 公判予定 ー
2025年1月はありません |
---|